GAME 2ー2
六本木 ジュリファーレ。日本最大規模のディスコ。そこがカードバトルのアリーナだった。
[凄い行列だね。流星君][アア。全員参加者でも無いだろう。観客もいるんだろ?][………退いて下さい。チャンピオンが通りますよー!お下がりくださーい!]警備員が忙しなく働く。二人が振り返ると赤いバイクが通りすぎる。ヘルメットを脱ぐと長髪のグラマーな女性が降り立つ。
[駐車場いっぱいみたいね。停めといて頂けます?コレ、鍵ね][かしこまりました。サッサッ。コチラヘ][ありがとう]
[王者待遇かよ。俺達が並んでるのに][しょうがないよ。流星君。世の中そんなもんさ。勝てば良いんだろ?勝てば][そうだな。絶対勝ち上がってやるんだ。そうだろ?アキラ君]二人はうなずいた。
[大会に出場するプレイヤーはコチラヘ。観客はそちらへ。当日券は売り切れてますから。チケットは大切にお持ちください]入り口ゲートで身体検査を受ける二人。
[ヨシ!爆発物は無いな。南 流星に北上 アキラ。行って良し。メディカルチェック後に、予選まで待機だ]
[メディカルチェックだってさ。厳重だね][そうさ。当たり前だろ?バトル中に倒れたら洒落にならないからな。たまにいるらしいよ。即刻失格だからな。アキラ君]
二人はメディカルチェックを受ける。[異常無しだ。二人とも合格。待機室で待て。良いな!待機室で暴れたら失格だからな!バトルはカードでやるんだ。わかるな?]
チャンピオンとすれ違う。出場者といざこざをしていた。[チャンプ!オイ!あんただよ!勝負せい!暇潰し位にゃ、なんだろ?アーン?][野蛮ね。もっとスマートに行かない?][オイ!止めろよ!あんた!まだ始まってないだろ!][クソガキ!黙れや!引っ込んでろ!ガキや!][棄権しますわ。貴方とは。ルールも守れないプレイヤー。参加権なんか無いんじゃない?][ケッ!さすがチャンプ。逃げ足も速いな。見とけよ!泣かしたる!くそアマ!]
[アッ…………ありがとうございます。チャンピオン。僕は南 流星。初めまして][私はミホ。ミホで良いわよ。ボクちゃん。頑張りましょう。野蛮な輩も多いみたいね。貴方も気を付けなさい。良いこと!バトルは始まってるの。入った所から。無駄に首を突っ込むと墓穴を掘るわよ][ワッ…………わかりました。気を付けます。アノ〜…………ありがとうございます]
ミホは後ろ手に投げキスをした。
[スッゲー!歴戦の勝者だ!あんな強姦みたいな奴を軽くあしらいやがった…………][始まるみたいだよ。予選が。行こう。流星君][アア。ウン]
続く