シスコン☆兄貴
私の兄は変態です
●シスコン☆兄貴●
「ん〜、姫乃はホント可愛いなぁ♪」
そう言って後ろから抱きついてくるのは、死んでも認めたくないけど私の兄。
「放れろバカ兄貴。母さんに見られたらどうするんだ。」
「安心しろ、姫乃。母さんと父さんは外出中だ。」
「余計危ないじゃないか。だいたい妹の部屋に無断で入るな。」
「何言ってるんだ姫乃。お前の部屋のベットは俺たちの愛の巣じゃないか★」
そう。コイツの言う通り、今私はベットの上で兄貴に抱きつかれてる。だが、愛の巣にした覚えはない。そんなもの私が直ぐ様燃やす。
「いやぁ、やっぱ血の繋がらない妹って萌えるな。でもその兄貴は止めろ。萌え度が半分も下がる。昔みたいにお兄ちゃんと呼び……ゴフゥ!!」
キモイから床に顔面を叩きつけてやった。
間接的セクハラで訴えたい。それと私達は正真正銘兄妹で、血がなんたらかんたらは変態兄貴の妄想です。可哀想な奴なんで、おおめに見てやってほしい。殴る蹴るは大歓迎だが。
兄貴は流血しながらも起き上がり、私の肩を掴んできた。激しくキショイ。血ダラダラなのになんでこんな元気なんだ。この化け物め。
「くっ…過激じゃないか姫乃!実は女王気質だったのか!?だけど安心しろ、俺はご主人様でも奴隷でもいけるぞ!!」
「黙れ。一人でSMプレイしてろ。」
「言葉責めまで覚えたとはやるな、さすが俺の妹!しかし姫乃、俺的にはロリ系のほうが萌え
「いい加減にしろォ!」
回し蹴りを発動させたら、変なポーズでかわされた。しかも『ヒュッ』とか効果音を自分で言っている。こんなに人に憎悪を抱いたのは初めてだ。ゴミ収集車に巻き込まれて死んでくれないかな。
「フッ!やられてばかりと思うなよ!お前にいたぶられるのは興奮するが、あいにく俺は妹×兄より、兄×妹のほうが萌える!!」
スイマセン、誰か警察呼んで。霊柩車でも可。
「その言葉使いじゃ、もうロリ系に戻るのは無理かもしれん。」
「一瞬たりともなった覚えないんだけど。」
「だが大丈夫!その口の悪さを利用してツンデレという道が残さギィヤーーー!!」
言い切る前に窓の外へ蹴りすてた。
サンタさん、今度のクリスマス兄貴には爆弾をプレゼントしてあげて下さい。
―――翌日
ゴミ袋に変態の塊を詰め込み、ゴミ置き場に出す。
収集車が来るのを確認し、私は我が家へ走った。
一度は書いてみたい兄妹ネタ!なぜかギャグになっちゃったけど…ι最初は恋愛の予定だったんですよ。でも兄貴が暴走しすぎたんでコメディーに★☆
感想・アドバイス下さいm(_ _)m