でも、だから、そうして、あなたが消した詩が
あなたが消してしまった詩が
あの日の小舟に落葉したまま
何故かずっと水辺で漂っています
「けっして 遊ぶ心を忘れないで
遊びを諦めないで
命だけを握り締めて
心を煮込んで
驚きを小さな恋のように受け止めて」
という言の葉だったかな、、確か。ほんの一部だけど。
ひとりになると余計におもいだせるのは何故だろう
余裕がほしいわけじゃないけど
余裕がなかったと正直に早く伝えたらよかったね
疲れていたといつもあなたに言うのは嫌だったんだ、、
でも、、だから? ではないよ 夕べのことは
あなたのかっこいいを否定したい訳じゃない
一対一じゃない無垢を知らない私がダサいのかと
悔しかったから
そしてあなたがあなた自身の無垢を醜いというから
その表現はちゃんちゃら可笑しいと言っただけ
あなたのその無垢をわたしは醜いとは思わないから
醜いという表現がかっこいいとも思わないから
醜いというのは不透明で見えにくい、見にくいから
醜いのかと問うたのも
当て付けみたいにただの言葉を転がしてみただけ
本当はあなたに触れたかったよ
あなたの心に触れたい夜だった
触れられなくてもなにかを掴みたかった
でも君はいつも速い一歩も何歩も前にいる
そしていつも次の朝は君はいないじゃないか
君はいつも次の日にはいないじゃないか
でもそれだって、
全てにあなたが自由をくれているんだってわかってる
だからわたしもあなたに自由をあげたいとおもう
そうして、日曜の朝にはね
ピカソの花束を手渡す絵を前にして歯を磨くようにしてる
そうすると
あなたが消したあの詩が
落葉した葉が
薫るように胸の中でまた咲いてゆくんだ




