表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

983/1111

散歩の九百八十三話 屋敷への強制捜査開始

 騎士団の施設を出発して程なく目的地の司祭の屋敷に到着した。

 突然の大軍の出現に、少し眠そうにしていた門番はかなりびっくりしてしまった。

 そんな中、副団長が馬上から門番に命令を下した。


「王国騎士団、並びに教会聖騎士団合同での強制捜査を行う。直ちに開門せよ! 本件は畏れ多くも教皇猊下からも捜査の指示を下され、王国からスーザン王女殿下も直接捜査に参られた」

「は、はいいいい!」


 こういう時って、絶対に逆らえない人の名前を出すと素直に従うんだね。

 門番は相当慌てながらも門を開け、僕たちを屋敷の敷地内に招き入れた。

 その間に別の門番が、僕たちの来訪を告げる為に屋敷に向かって全力ダッシュしていた。

 仮に玄関ドアが施錠されていても、アオはいとも簡単に開けちゃうけどね。

 僕たちも門番の後をついていき、先ずは成り行きを見守ります。


 バタン、ガチャ。

 ガチャガチャ。


「あっ、鍵を閉められました」

「まあ、予想の範疇だな。アオ、やってくれ」


 ガンドフ様の命を受けたアオは、シロの頭の上でビシッと敬礼をしました。

 そして、玄関ドアの鍵のところに飛びつくと、鍵穴に触手を差し込みました。


 ガチャガチャ、ガチャ。


「流石はアオだ。相変わらずの早業だ」

「アオに勝る技能を持つものは、限りなく少ないだろうな」


 ガンドフ様と副団長に褒められて、アオは少し照れたような仕草をしていました。

 玄関を開ける前に、念の為に探索魔法で周囲を確認してっと。


 シュイン。


「あっ、どうやら玄関ドアを開けた瞬間に熱烈歓迎を受けそうです。あと、屋敷の裏口から逃げようとする反応があります」


 どうやら、僕たちを玄関で釘付けにしてその間に逃げようと思っているみたいですね。

 でも、既に屋敷の周りをたくさんの兵が取り囲んでいるし、どうやって逃げようとするのだろうか。


「では、私とスーザン殿下、そしてシロで逃げようとするものを捕らえよう。騎士団長、シュン、アオで屋敷を制圧してくれ」

「うむ、まかせてくれ」


 副団長が直ぐに役割分担を決め、スーたちは屋敷の裏口に走り出した。

 僕も、少し固めの魔法障壁を展開した。

 そして、合図をして兵が玄関ドアを開けた時だった。


「「「うらー!」」」


 ドカン。


「「「ぐはっ」」」


 玄関ドアが開いた瞬間、複数のならずものが剣を片手に全速力で僕たちに向かって走り出した。

 しかし、僕のかなり固い魔法障壁に顔面から思いっきり突っ込んだのだ。

 哀れ、ならずものは鼻血を出しながら気絶してしまった。

 ある意味、とても綺麗な自爆ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ