散歩の九百八十一話 客への聴取開始です
そして、ここからもスピード勝負です。
僕は、兵に頼んでスーとシロを呼んでもらいました。
「シュンさん、お疲れ様です。逃げてくるものはいませんでした」
「ふふふ、シロが何でも見つけちゃうよ!」
スーは闇賭博場の中を見回しながら外の様子を話してくれ、シロはアオと共に捜索を開始していました。
兵は客から話を聞いていて、更に僕が全員を鑑定します。
うーん、これは良くない結果が出ました。
「九割の客は、何らかの犯罪を抱えていますね。ほぼ無罪なのは数人です」
「このような場所に来るのですから、脛に傷を持つものが多いのでしょう」
即時拘束が必要な客が半分くらいいて、順次軍に連行されていきました。
後は、拘束はないけど騎士団や軍の施設で引き続き聴取をすることになります。
客への聴取を聴いていると、どうも悪徳商法も絡んでいるみたいです。
色々な手を使って、客を勧誘していたみたいですね。
兵が忙しく動く中、遂に目的のものを見つけました。
「シュンお兄ちゃん、たくさんの書類を見つけたよ!」
「これは凄いですね、お金の流れまで書いてあります。それに、主犯と犯罪組織の名前も書いてありますね」
シロが見つけた資料を、スーはびっくりしながらも通信用魔導具で撮影して軍務大臣のところに送っていました。
その他にも大量のお金なども確保され、騎士団の施設に送られていきました。
闇賭博はテーブルゲームなどがメインで、どうやら気軽に出来るものにしていたみたいです。
チップなども押収されて行く中で、スーの通信用魔導具に連絡が入りました。
「えーっと、シュンさん一度騎士団の施設に戻ってきて下さいとのことです。他の闇賭博場でも制圧が完了したので、第二作戦に移るそうです」
いよいよ、本命のところに突入するのですね。
シロとアオも大体の捜索を終えて戻ってきたので、さっそく馬に乗って一足先に騎士団の基地に向かいます。
「「戻りました」」
「戻ったよー!」
「お帰り。シュンたちが一番早かったか」
騎士団の施設に戻って会議室に行くと、軍務大臣が部下に何かを指示していたところでした。
僕たちも席について、他の人の帰りを待ちます。
程なくして、ガンドフ様とトーリー様も会議室に姿を現しました。
二人とも、僕たちが先に会議室に入っていて少し悔しそうな表情をしていました。
全員が席に着いたところで、第二作戦についての話し合いが始まります。




