散歩の九百七十五話 奉仕活動開始です
既に兵も集まっているので、シロとノア君にも活動してもらいます。
「二人だけでなく、みんなのことも守ってあげてね」
「「ブルル」」
念の為に馬にも話しておいたけど、このやる気なら大丈夫ですね。
騎士団員や軍の兵も既にただの馬じゃないと理解しているので、その辺りは安心です。
警備は先に動かして問題ないので、早速シロとノア君は馬に乗って動き始めました。
「レンちゃん、スラちゃんは炊き出しの仕込みが終わったら一緒に治療できるからね」
「はーい、お兄ちゃんといるね!」
スーが来るまでの間は、ホルン、ヴィヴィ、ガード君が中心となって治療を行います。
テルマさんとケーシーさんも一緒にいるし、フランも一緒に準備を手伝うのでこちらも大丈夫ですね。
僕は、ジョディーさんとスラちゃんと一緒に炊き出しの仕込みを行います。
「今日は、いつも通りのスープとパンを配ることになっています。手早く作って、早く配膳できるようにしましょう」
「「「はい」」」
ジョディーさんだけでなく、お手伝いのシスターさんも一緒に早速作業を始めます。
今日使用する分の食材は大教会から届いているし、念の為の新鮮さなどのチェックも大丈夫です。
前にも炊き出しを行なっているので、早速スラム街の住民が集まってきていますね。
ではでは、僕も料理を始めましょう。
シュイン、スパパパパパパパ。
「相変わらず、シュン様の料理は凄いですわね」
「スラちゃんも、スライムではない何か別のものかと思いますわ」
シスターさんも、僕とスラちゃんの身体能力強化を使った高速料理を凄いと褒めていました。
最初に見た時は唖然としていたけど、人間って慣れるものなんですね。
こうして、三十分で最初のスープの鍋が完成です。
「フラン、そろそろ配膳を手伝って」
「任せて!」
フランは、ニコッとしながら配膳を手伝い始めました。
これなら大丈夫だと、スラちゃんもレンちゃんのところに行って一緒に治療を始めました。
これで、奉仕活動が全体的に動き始めました。
「あっ、あそこに変な人がいたよ!」
「ブルル」
護衛を兼ねての遊撃部隊は、いつも通り犯罪者を逃さず捕まえています。
建物の影に隠れている不審者も、シロと馬の勘と嗅覚から逃れることはできません。
スーもシスターさんとの話を終えて、治療に加わっています。
安心安全に治療ができているし、みんなの治療の腕もいいので治療に訪れた人たちはみんな笑顔ですね。




