表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

954/1117

散歩の九百五十四話 実技講習開始です

「とー、やー!」


 シュパパパパーン!


「「「は、速い……」」」」


 シロとアオが互いにいつもの速さで手合わせを行なっているけど、新人冒険者にとっては目で追えない速度らしいですね。

 スーも準備運動をしているけど、もしかして王女様のドレス姿で手合わせをするつもりなのかな。

 一抹の不安を抱えながら、僕は準備運動を続けました。

 そして、僕は準備運動を続けるちびっ子たちに声をかけました。


「みんなは、最初は僕たちが他の新人冒険者と手合わせするのを見ていようね。落ち着いてきたらみんなにも声をかけるから、そうしたら手合わせをしましょう」

「「「はーい!」」」


 ちびっ子たちも元気よく手を上げていたし、これなら文句を言われなさそうです。

 スーもこれなら大丈夫だと頷いてくれました。

 では、早速実技講習を始めましょう。


「では、これから実技講習を始めます。武器を持った事がない人は、先ほどの荷物講習の場所に様々な武器を並べています。この武器は冒険者ギルドで購入可能ですので、参考にしてみましょう」

「「「はい」」」


 僕が新人冒険者に説明をし、早速訓練場の舞台で実技試験を始めます。

 すると、ドレス姿のスーが木剣を手にして舞台に上がって行きました。


「座学の際にやる気満々の方がおりましたので、僭越ながら私がお相手をいたしますわ」


 きっと、尊大な態度を取った冒険者は思わずゾクッとしただろう。

 それだけスーのロイヤルスマイルは強烈だった。

 そして、意を決して存在な態度を取っていた三人が武器を手にして舞台に上がった。


「時間がもったいないですので、三人纏めてかかってきていいですよ」

「「「くそー!」」」


 スーがふふっと微笑むと、三人は一斉にスーに向かって走り出した。

 スーはというと、リラックスした状態で木剣を構えていました。

 そのまま、三人の剣を余裕をもって防いでいました。


「連携が雑です。もっと相手をよく観察して、仲間との息を合わせましょう」

「「「くそー、何で攻撃が通じないんだよ!」」」


 スーは三人に的確な指導をしているけど、三人は焦っているのかどんどんと連携が雑になっていきました。

 うーん、これでは正直駄目ダメもいいところですね。

 そのまま、スーに一太刀も浴びせることもできぬままにタイムアップです。

 三人は肩で息をしていますが、スーは一歩も動かずに終わりました。


「今日は緊張しているのもあったのでしょうが、冒険者ギルドでの改めての実技講習をお勧めいたします。このままでは、魔物を倒す前にやられてしまいますよ」

「「「はあはあはあ……」」」


 スーの残念そうな言葉が三人に伝わったかは置いておいて、改善の余地は大いにあった。

 三人は息を整えながら、肩を落としながら舞台を降りて行った。

 では、僕も含めての手合わせを始めましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ