散歩の九百四十七話 冒険者の説明開始です
そして、クエーサーさんが簡単に冒険者活動について話してくれた。
「冒険者は、基本的に依頼を受けてその依頼に沿った内容を達成するんだよ。例えば、薬草を集めてくれと依頼を受けて薬草を集めたり、荷物の護衛をしてくれと依頼を受けて護衛任務をしたりするんだよ」
「「「へえー」」」
子どもたちも自分なりにメモを取ったりと真剣に話を聞いていて、クエーサーさんだけでなくゴーキさんも思わずニンマリしています。
そういえば、最近僕たちは特殊系の依頼しか受けていないと思ったりして。
「でもね、中にはとても難しい依頼がくる時があるんだよ。そういう時は、できる人を指名して依頼するんだよ。例えば、シュン君やスー君などは王家からの依頼を受けられる印が入っているんだよ」
「「「本当だ!」」」
ちびっ子たちの側にいたアオが自身の冒険者カードを見せていたけど、そもそもがスライムが冒険者登録している事自体が凄いんだけどね。
それに、僕たちの冒険者カードには様々な敵を倒したハンターの称号もついています。
なので、僕、シロ、アオ、スーは実質的にAランク冒険者の扱いになります。
「因みに、シュン君たちは依頼達成率は百パーセントだ。これは、結構凄いことだよ」
「「「おおー」」」
クエーサーさんが僕たちのことを持ち上げてくれたけど、そういえば依頼に失敗したことはなかったよなあ。
結構色々な依頼を受けていたけど、かなり珍しいそうです。
一年やれば、殆どの冒険者は小さな失敗をするそうです。
「では、先にガード君とレン君の冒険者登録を進めよう。その際に報酬も払うとしよう」
「「はい」」
クエーサーさんの秘書が冒険者登録用の一式を持ってきたので、ガード君がレンちゃんの分の冒険者登録も手伝ってあげます。
更に、報酬は僕たちの分も含むそうです。
秘書がトレーにお金の入った革袋を持ってきたけど、思ったよりも量が多いなあ。
「レン君は頑張ってたくさんの肉を凍らせてくれたから、少し多めの報酬になっているよ」
「わーい!」
レンちゃんが両手をあげて喜んでいるけど、レンちゃんがとても頑張っていたのは本当の話だもんね。
すると、ジェフちゃんたちが少し悔しそうな表情をしながらこんな事を言ってきました。
「「「冒険者登録する!」」」
どうやらガード君とレンちゃんを見て、羨ましくなっちゃったみたいですね。
因みに、冒険者登録をしたいと言ったらこの様に対処するよう指示を受けていました。
「しっかりと冒険者としてお話を聞けるなら冒険者登録してもいいわよ」
「「「聞く!」」」
スーの説明に即座に返事をしたけと、冒険者としての注意を聞かないとダメだと言われています。
ということで、ジェフちゃんたちも冒険者登録することになりました。




