散歩の九百四十四話 冒険者ギルドの作業も完了です
結局この日は夕食前まで冒険者ギルドの手伝いをして、溜まりに溜まっていた獲物の処理を行いました。
レンちゃんはとても張り切っていて、屋敷に戻るとホーネット男爵にニコニコしながら報告していました。
もちろん、レンちゃんには誰かの指示があってから魔法を使うように言っています。
「皆さまには、本当にご迷惑をおかけしました。明日の状況を確認して、屋敷の使用人を派遣することも検討します」
嫡男も冒険者ギルドの状況までは把握しておらず、恐縮しっぱなしだった。
その辺りは、僕も明日冒険者ギルドの職員に話をしないと。
そして、今日はみんな疲れちゃったので、部屋に戻ると直ぐに寝ちゃいました。
「こちらが新たな申請書になります。宜しくお願いいたします」
「大切にお預かりします」
翌朝、僕たちはグロー伯爵から新たな補助金申請書を預かった。
軍も測量に加わっているので、内容は全く問題ありません。
ホーネット男爵経由で、農務大臣に提出される予定です。
そして、グロー伯爵家に冒険者ギルドの職員が挨拶に来たので、ついでに色々な話をしておきましょう。
「まさか、そんなことになっているとは思わず、本当に申し訳ありません。ギルドマスターがいなくなったのが一番の原因かと……」
挨拶に来て早々、一人のギルド職員を除いて他の職員は直ぐに冒険者ギルドに向かった。
現状を知っているので、直ぐに手助けをしにいったみたいだ。
しかしながら、流石にギルドマスターが職務放棄をするのは良くないと思いますよ。
因みに、職務放棄したギルドマスターは捕まっていて、王都の冒険者ギルドで下働きから再開したらしい。
そのギルドマスターは、元々人格にも難がある気がします。
「私は、今回の件で多くを求めません。冒険者ギルドが安定した運営に戻り、多くの冒険者が安心して活動することを望みます」
「畏まりました」
スーも、普通に冒険者ギルドを運営してとだけ伝えました。
僕たちは冒険者でもあるから、冒険者が大変な職業っていうのも知っています。
同時に、冒険者ギルドも大変な仕事だと実感していました。
それに、グロー伯爵領は冒険者にとってたくさんの働き口がある領地だし、発展の余地はたくさんあります。
これから、冒険者ギルドが正常に向かって行くことを切に願います。
冒険者ギルドの職員は、状況を確認して直ぐに嫡男に報告に来るそうです。
何にせよ、ここからは嫡男の手腕が問われますね。




