散歩の九百三十八話 グロー伯爵領に到着です
休憩を取りつつ、馬車は予定通りに街道を進んで行きます。
昼食は僕の作ったものが食べたいとちびっ子たちがリクエストしたので、簡単なものを作って食べました。
たまたま昼食時間に街道沿いの町に着けなかったのもあったけど、みんな喜んで食べてくれました。
「「「すー、すー」」」
馬車の振動が気持ちいいのか、ちびっ子たちは昼食を食べ終えるとお昼寝タイムに突入しました。
うちの馬のスピードが速いので魔物とかと遭遇することもなく、予定通り夕方前にグロー伯爵領に到着しました。
屋敷に到着したところで、僕たちは嫡男のいる客室に向かいました。
「「「こんにちはー」」」
「皆さま、ようこそグロー伯爵領へ」
嫡男はベッドから体を起こして僕たちを出迎えてくれたけど、だいぶ体調は良さそうです。
痩せ細っていた体も少しふっくらとしていて、リハビリは順調に進んでいるみたいですね。
念の為にスーが嫡男の体調を確認したけど、回復魔法を使う必要はないそうです。
「ありがたいことに、だいぶ食欲も戻ってきました。無理をしない範囲で、歩行訓練も行っています」
「それは良かったですわ。でも、本当に無理をなさらないで下さい」
食欲があるのは体調回復にも重要なことだし、一ヶ月でも大きく変わると思いますよ。
そして、明日の予定を話すことになりました。
「明日、スーが国王陛下の代理として暫定当主の任命書を渡します。その後は、教会で奉仕活動を行う予定です」
「畏まりました、ホールをご使用下さい」
ホーネット男爵は軍とともに農地調査を行うけど、朝は僕たちと一緒に式典に参加する予定です。
トーリー様は既に王都に戻っているけど、代わりの軍の幹部も式典に参加予定です。
スーだけでなく他の貴族も式典に参加することで、箔をつけることにもなります。
明日の件は、これで大丈夫ですね。
念の為に通信用魔導具で関係各所に連絡をしたら、やはりうちの馬は凄く速いという話になりました。
それでも、昼寝をしているちびっ子たちを起こさないように気をつけて走っていたらしいけどね。
その後は、客室を三部屋借りて泊まることになりました。
ガード君とレンちゃんは、おじいちゃんと一緒に寝たいと同じ部屋に泊まりました。
ある意味、お試しお泊りみたいですね。




