散歩の九百三十五話 またまたホーネット男爵家へ
今日は、みんなと一緒にホーネット男爵家に行くことになりました。
この前はホーネット男爵夫人と嫡男夫人が体調を崩していたけど、だいぶ良くなったそうです。
ガード君とレンちゃんも、おばあちゃんに会えるのを楽しみにしているそうです。
みんなで朝から張り切っておしゃれしているけど、それくらい楽しみにしているんだね。
僕も着替えを済ませて、みんなと一緒にホーネット男爵家の屋敷に向かいました。
「「「おはようございます!」」」
「みんな、いらっしゃい。お義母様も、みんなのことを待っているわ」
ホーネット男爵家に着くと、嫡男夫人が僕たちを出迎えてくれました。
つわりはだいぶ良くなったらしく、少しお腹もふっくらとしていました。
レンちゃんはキラキラした目で嫡男夫人のことを見ているけど、折角なのでお喋りは応接室に行ってからにしましょう。
応接室に行くと、ホーネット男爵の側に品の良いご婦人がいて、更にホーネット男爵を若くした嫡男も待っていました。
「皆さま、お待ちしておりました。先日お伺い頂いた際には、本当にご迷惑をおかけし大変申し訳ございません」
ホーネット男爵夫人は、僕たちに深々と頭を下げていました。
とはいえ、病気だったのだから仕方ないですよね。
アオがホーネット男爵夫人の側に行ったけど、もう治療の必要はないそうです。
すると、ガード君がホーネット男爵夫人にキラキラした目で話しかけていました。
「おばあ様、この前おじい様が王妃様にとても褒められていたよ。凄くカッコよかった!」
「うん! とってもカッコよかった!」
「あらあら、孫にここまで褒められるとはね」
ホーネット男爵は少し照れていたけど、ホーネット男爵夫人はニコニコしながら旦那のことを見ていた。
この分だと、ホーネット男爵夫人は体調だけでなく心もある程度回復したみたいですね。
そして、今度は別の話になりました。
「冬前になったら、ガードとレンのお試しお泊りを始めよう。少しずつ屋敷の環境に慣らしていかないと」
ホーネット男爵の提案に、僕とスーも頷きました。
ガード君もレンちゃんも幼いから、いきなり別の環境に行くのは無理がある。
後で王太子様に連絡しておけば大丈夫かな。
と思ったら、既にスーが王太子様に連絡をしていた。
はい、いつも助かっています。




