散歩の九百二十八話 今夜はみんなとゆっくりします
こうして、僕たちは伯爵家の調査を終えて一日振りに屋敷に帰りました。
屋敷に着くと、グロー伯爵領に行っていた僕たちは思わずホッとしました。
フランたちも、僕と一緒に屋敷に帰って来れてとても嬉しそうですね。
「じゃあ、夕食までの間にお風呂に入ろうか」
「「「はーい」」」
僕は、屋敷の中に入ってシロたちに声をかけます。
最近フランたちは僕やスーとではなく、シロやジョディーさんと一緒にお風呂に入りたいと言ってくる時もあります。
今日も、僕、スー、シロと分かれてお風呂に入ります。
「よく髪を乾かしましょうね」
「「「ワシャワシャ」」」
今日は、ヴィヴィ、ガード君、レンちゃんの三人と一緒にお風呂に入りました。
髪の毛をタオルでよく拭いて、風魔法で乾かします。
ガード君とレンちゃんはスーとお風呂に入ることもあるけど、ヴィヴィはだいたい僕と入るんだよね。
他の面々も、お風呂に入ります。
「「あぶー」」
「こっちだよー」
夕食まで時間があるので、僕たちはガイちゃんとブレアちゃんと触れ合います。
二人ともよちよちと歩き始めたので、一番目が離せない時期かもしれません。
でも、そんな赤ちゃん二人を屋敷の使用人も微笑ましく見ていました。
「それに、スー様とシュン様が帰ってきて良かったと思います。昨夜は、二人が皆さまを探している素振りを見せていましたので」
ベリアさんが僕にそんな事を言ってきたけど、確かに今も二人はスーとシロにベッタリと抱きついて甘えていますね。
フランたちだけでなく、二人にも寂しい思いをさせちゃったようです。
でも、多分グロー伯爵領にはまた行かないといけないんだよなあと思いながら、みんなと一緒に夕食に向かいました。
「今日は、パパと寝るー!」
「おにーちゃんと寝る!」
夕食を食べ終えると、案の定お風呂に一緒に入った面々がそれぞれの部屋にくっついてきました。
もう分かりきっていたことなので、僕もスーも思わずにっこりとしちゃいました。
そして、僕たちもグロー伯爵領から王都に戻ってきた疲れもあったので、僕も直ぐに眠ってしまいました。
明日も忙しくなりそうだし、今夜はゆっくりと眠って体調を整えないといけないね。




