散歩の九百一話 子どもたちの様子と怪しい書類
翌日から、新しい子どもたちも含めての勉強が始まりました。
子どもたちは仲良く、時には言い合う事もあるけど真面目に勉強していきました。
僕だけでなく、デンバーさんやマーナさんも子どもたちの勉強の姿勢を高く評価していました。
レンちゃんというまだ三歳の良い存在がいるので、マリアちゃんが成長した時の勉強の参考にしています。
「ジェフの近習にもなるのだから、これから一生懸命勉強して大きく育って貰いたいものだ」
今日の僕は王太子様の執務室で仕事をしていたけど、無事に子ども達が仲良くなったので王太子様もホッとしていました。
勉強も順調に進んでいるし、積極的に質問もしてきます。
六歳だと、フランとコリーナちゃんが積極的に質問をしています。
お互い同じくらいの学力なので、一種のライバルになっています。
「このまま上手くいけば、来年はもう何人か子どもを加える予定だ。あまり人数も増えてはと思うし、息子の近習相手と思うとこの人数が適当だ」
ジェフちゃんは将来の王様だし、大変な業務を支える親しい存在が必要だと王太子様は考えていました。
そう意味だと、いまこうして一緒に切磋琢磨しながら勉強している面々は義務じゃなくて友達としてジェフちゃんを支えそうです。
そんな事を思いながら、僕は書類の確認を進めていきました。
カリカリカリ、ペラペラ。
「あっ、この書類に不備があります。計算が合わないのと、添付書類がいい加減です」
「どれどれ? これは全く駄目だな。元は貴族からの申請だが、部署のチェックが行われているのかどうか怪しいレベルだな」
僕が確認したのは、ある領地の貴族からの申請書でした。
数字を手で書き直した跡もあるし、中々駄目ダメです。
僕のところにやってきた王太子様も、書類を手にしてかなり呆れていました。
「この書類をチェックした部署に、どのような仕事をしているのか話を聞いてくるように」
「「「はっ」」」
すぐさま、王太子様がこの部屋にいる近衛騎士に命令して部署への確認を行う事になりました。
うーん、何だか面倒くさい事になりそうな予感がします。
「申請書を上げたのは、グロー伯爵家だな。奴なら、適当な書類を出してもおかしくない。過去に、適当な書類を出して処分を受けている」
王太子様が思わず溜息をつきながら話してくれたけど、かなり厄介な話になりそうです。
場合によっては、現地に向かうことも考えないといけないですね。




