散歩の八百九十五話 王城の勉強に新しい子どもがやってきました
翌日は、予定通り王城で新しい子どもたちと一緒に勉強を行います。
今日はたまたま公務がないスーも、僕たちと一緒に子どもたちと面会することになりました。
「どんな人が来るか楽しみ!」
「「「楽しみ!」」」
シロたちは朝からハイテンションだけど、新しいお友達が増えるのがかなり嬉しいみたいだった。
どんな人が来るかは流石に分からないけど、どうにかなりそうな気はしていました。
朝食を食べたし着替えも終えたので、僕たちは馬車に乗って王城に向かいました。
「おはよー!」
「「「おはよー!」」」
王城に着くと、朝から元気いっぱいのジェフちゃんに迎えられました。
ジェフちゃんも、新しい人と会うのがとっても楽しみみたいですね。
今日は王家からは王妃様が参加するそうで、ジェフちゃんの隣に既にスタンバイしていました。
さっそくみんなで勉強部屋に行き、今日の勉強の準備をします。
と言っても、初めての人が多いから自己紹介的な事が殆どだけどね。
自己紹介カードを用意して、みんなに記入してもらいます。
流石にレンちゃんはまだ三歳なので、お兄ちゃんのガード君に代筆してもらっていました。
「「おはよう、ごさいます……」」
「「「おはよー!」」」
程なくして、昨日の奉仕活動でも一緒だったカール君とアンジェちゃんも勉強部屋に姿を現しました。
二人はまだもじもじと恥ずかしそうにしているけど、シロ達が笑顔で二人の手を引いて自分たちのところに案内しました。
さっそく二人も自己紹介カードを記入しているけど、みんなであーだこーだ仲良くやっていますね。
「おはようございまちゅ」
「「おはようございます」」
そして、今度は女の子一人と男の子二人が勉強部屋に入ってきました。
女の子は栗毛のウェーブのかかったセミロングヘアで、ちょっと勝気な感じですね。
対して、男の子は双子みたいで、緑色の髪をショートヘアにしていて髪の分け目が違うみたいですね。
「おはようございます。最初は自己紹介をするから、他の人と同じく自己紹介カードを記入してね」
「わかりまちたわ」
「「はい」」
女の子はちょっと舌足らずだけど、それでも自信満々に答えていました。
一方で、双子ちゃんは息ぴったりに返事をしていました。
三人の第一印象は問題なさそうで、アオも問題ないと触手をフリフリとしていました。
何より、みんな真剣に自己紹介カードを記入しているところを見ると、とても真面目だと思えます。




