散歩の八百九十三話 みんな張り切って作業しています
ちなみにカール君は回復魔法が使えるそうなので、治療班に入って治療することになりました。
リアーナさんも治療ができるし、中々の布陣で治療を行えそうだ。
「今日は、僕も治療するんだよ!」
ジェフちゃんもアオを抱きながらやる気満々だけど、アオは王族や小さい子の護衛を兼ねるのである意味都合がいいのかもしれません。
そして、シロと共にノア君もうちの馬に乗って遊撃部隊として張り切っています。
炊き出しの準備も無事に終了したので、フラン、アンジェちゃん、他の貴族令嬢に配ってもらいます。
アンジェちゃんは最初はおっかなびっくりしながらスープの入った器を配っていたけど、フランや他の令嬢の真似をしながら段々と慣れていきました。
レンちゃんも奉仕活動は初めてなのに、アンジェちゃんと違ってどんどんと色々な人に話しかけていますね。
シュイン、ぴかー。
「え、えっと、どうですか?」
「おお、腕の怪我がすっかり良くなったぞ。新しい小さい治癒師も、中々の腕だな」
「わわっ」
一方で、ガード君とカール君もおっかなびっくりしながら初めての治療を行なっていたけど、治療の腕は中々で厳つい顔の冒険者にも褒められていました。
ちなみに、かなり二人は緊張しているので厳つい顔の冒険者を気にするところではありません。
ホルンやヴィヴィ、そしてジェフちゃんは奉仕活動に慣れているので、ニコニコしながら治療を行なっています。
「ふむ、二人は初めてで人見知りをしておるが特に問題はなさそうじゃのう。この調子で何回か経験すれば、奉仕活動にも慣れてくるじゃろう」
ジェフちゃんの付き添いでやってきた王妃様も、カール君とアンジェちゃんの頑張りに目を細めていました。
とはいえ、みんなまだまだ子どもだから、途中で休憩を入れて十分に休まないとね。
僕は、果物を使ったジュースをみんなに用意してあげます。
ジョディーさんに、頑張った子どもたちに配ってもらいました。
「「「あまーい、おいしー!」」」
「ふふ、よかったわね。おかわりもあるから、ゆっくり休んでね」
美味しいジュースを飲んで、子どもたちは一気にいい笑顔になりました。
そして、みんなでワイワイとジュースを飲みながら楽しかったねとニコニコしながら話し合っていました。
さてさて、昼食までもうすぐだから頑張らないと。




