散歩の八百九十話 勉強に新たな人が人が参戦です
ガード君とレンちゃんの魔法の実力も、訓練を始めて一週間もすると段々と上がって行きました。
来週軍の施設で治療を行う予定なので、ガード君には治癒師としてデビューしてもらう予定です。
でも普段の勉強もとても大切なので、王城での勉強も引き続き行います。
そんな中、今日は王太子様の執務室で仕事をしていました。
すると、王太子様がある事を僕に伝えました。
「シュンが捜査機関への出向から戻ってきたら、ジェフの勉強に有力貴族の子どもを加える予定だ」
「ジェフちゃんの将来の家臣候補ですね。僕も、小さい頃から一緒にいてお互いの相性を確認するのは良いことだと思います」
「シュンは、理解が早くて助かる。勉強も大切だが、友情を育むことも大切だ。ジェフは大変な立場なのだから、支える存在が不可欠だ」
ジェフちゃんは未来の国王陛下だし、間違いなく大変な場面もあるでしょう。
早いうちから、信頼できる面々と顔を合わせるのは良いことだと思います。
勿論フラン達もジェフちゃんとはすっかり仲良しだけど、貴族の子弟って訳じゃないんだよね。
「何れにせよ、勉強をしつつ色々な体験をさせるのも重要だ。暫くは護衛も付けるが、奉仕活動などにも参加させる予定だ」
「ジェフちゃんは年末の奉仕活動にも参加していたので、張り切って活動しそうですね」
「私の妻は子育てで暫く参加できないが、奉仕活動には母上も参加すると言っている。ジェフの事を注意できる存在もいるから、大丈夫だろう」
王太子様はジェフちゃんに特権意識を強く持って欲しくないので、できるだけ国民との触れ合いを増やしたいと思っています。
国民に傲慢な国王陛下だったら、政治とかも上手くいかないですもんね。
そんなことを話しながら、午前中の仕事を終えました。
「新しい友達に会えるの楽しみ!」
「「「楽しみ!」」」
昼食時に王太子様からジェフちゃん達に今後の予定が伝えられたけど、ジェフちゃんも皆も新しい人に会うのを楽しみにしていました。
どんな子がやってくるか分からないけど、子ども同士仲良くなるのが一番ですね。
「妾は特に問題ないと思っておる。全て上位貴族の子で躾もキチンとしておる。面倒くさいのは、この仲間に無理矢理入れさせようとする連中じゃ。しばし様子を見るが、場合によっては何か対策を考えないとならぬのう」
王妃様も昼食を食べながら意見を言ってきたけど、マリアちゃんの時みたいに強引な手を使ってくる貴族もいるかもしれない。
まともな貴族はそんなことはしないけど、果たして今後はどうなることやら。




