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散歩の八十八話 心強い? 援軍

 市場の次は商店街に移動する。

 商店街も多くの人で賑わっている。

 シロははぐれないように、スーと手を繋いでいます。

 服とかを買っていると、僕達に声をかける人が。


「お、あんちゃんか。今日は買い物か?」

「あ、実行委員長さん。はい、明日から忙しいので事前に買い物をと思いまして」

「あんちゃんは相変わらずしっかりしているなあ」


 商店の入口で、桜祭りの実行委員長が僕達に声をかけてきた。

 商店の中では、娘さんが忙しそうに働いていた。


「総合商店なんですね。何でも売っていて凄いですね」

「まあな。この辺りでは一番大きいけど、流石に専門店には細かい所で負けるな」


 商店は品ぞろえも豊富で、生活に必要な物は殆ど揃いそうだ。

 ついでなので、調理道具で必要な物を買っていこう。

 フライパンみたいな平鍋もあるな、これも買っておこう。


「おお、あんちゃんはまた料理をするのか?」

「はい、良い香辛料が手に入ったので帰ったら試して見ようと思いまして」

「あんちゃんの料理は旨いからなあ。余ったら明日持ってきてくれや」

「ははは、まあ良いですよ」

「おーし、これでまたやる気が上がるネタが手に入ったぞ」


 実行委員長はガハハハッって笑って、俺の背中をバシバシと叩いていた。

 これは少しおすそ分けしないと、きっと何か言われるぞ。


「あんちゃん達はこの後どうする?」

「敵情視察って訳じゃないですけど、教会と奴隷市場に向かいます」

「うーん、そうか。ちょっと待っていろ」


 うん?

 実行委員長は何かあったのかな?

 シロとアオとスーとの間で、顔を見渡した。

 すると、出かける準備万端って感じの実行委員長が商店の奥から出てきたぞ。


「よっしゃ、いくぞ」

「え? どこにですか?」

「決まっているだろう。教会と奴隷市場だ。明日から桜祭りが始まるから、ご挨拶って奴をしてやらないとな」

「うわあ」


 実行委員長の顔が完全に悪人の顔になっているぞ。

 というか、静かにするつもりだったのに、どう考えても波乱の予感しかしなくなったぞ。

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