散歩の八百七十八話 ステージア男爵家への捜査状況
翌日も、僕は王城で王太子執務室で仕事をしていました。
ステージア男爵家の問題があるので、シロ達はガード君達を見守って貰います。
スーは、王妃様と共に公務を行っています。
すると、ガンドフさんがフル装備のまま王太子執務室に入ってきました。
ほぼ間違いなく、ステージア男爵の件ですね。
「報告いたします。ステージア男爵が、本来国庫に納めるべき押収品の一部を横領していることが判明しました。事件が発覚しないように、上司へ賄賂を贈っていたことも判明しております。この後、ステージア男爵家への強制捜査を行います」
「よろしく頼む。しかし、ステージア男爵家存続レベルまで話が大きくなったか」
王太子様が呆れたようにガンドフさんに返答をしていたけど、横領の規模次第ではお家取り潰しも待ったなしだ。
ステージア男爵領には成人した嫡男がいるけど、それ以外はガード君とレンちゃんしかいないそうです。
いずれにせよ、幼いガード君とレンちゃんが事件に関与はしていないし、僕とスーが当面保護する決定は変更ありません。
暫くは、軍の捜査結果を待つ事になりそうですね。
「しかし、あの兄妹は絶妙なタイミングで保護されたな。実は、別件でステージア男爵に対する告発状が届いていた。もしかしたら、捜査に巻き込まれていたかもしれない。いずれにせよ、幼い兄妹は療養を優先で必要に応じて話を聞く程度にしよう」
王太子様が今後の予定を話してくれたけど、もしかしたらステージア男爵家からどんどんと罪が見つかるかもしれない。
ガード君はとても賢いけど、レンちゃんに話を聞くのはちょっと難しいだろうなあ。
いずれにせよ、罰せられるのは罪を犯した人たちだけで十分です。
そんな事を思いながら、僕は書類整理を続けて行きました。
すると、昼食時に陛下からある指示がありました。
「どうも、ステージア男爵はかなりのものを屋敷に溜め込んでいるみたいだ。主だったものは捕まえているし、屋敷の安全は確保されている。アオを現場に派遣するように」
アイテムボックスを持っているアオなら、確かに荷物整理も大得意だ。
しかし、逆にどれだけのものを溜め込んでいるのかと思わず呆れてしまっていた。
たぶんシロも一緒について行くんだろうなと思いながら、陛下に頷いていたのだった。




