散歩の八百七十一話 今日は奉仕活動です
今日は、大教会で奉仕活動を行います。
面倒くさい貴族の対応とかで忙しかったけど、こういう町の人への対応はきっちりと行いたいです。
そして、今日はやる気満々のこの子も来ていました。
「頑張るぞー!」
アオを抱っこしているジェフちゃんが、ニコニコしながらやる気を見せていました。
マリアちゃんが生まれてお兄ちゃんになってから、ジェフちゃんは本当に成長しましたね。
ちなみに、元々アオはジェフちゃんの護衛をする予定だったので一緒にいて問題ありません。
もちろん、シロたちもお手伝いをするために準備をしています。
トントントン、トントントン。
「シュンお兄ちゃん、こんな感じ?」
「そうそう、いい感じだよ」
僕はというと、ノア君に簡単な野菜の切り方を教えていました。
ノア君も男の子だし、ジェフちゃんに負けられないみたいですね。
積極的にお手伝いをしてくれて、隣にいるお姉ちゃんのジョディーさんも思わずニンマリしていました。
ちなみに、今日は他の貴族の令嬢や子弟も集まっていて、リアーナさん、テルマさん、ケーシーさんも奉仕活動に参加しています。
もう、手慣れた感じで準備をしていますね。
「あのね、マリアちゃんがちょっと大きくなったんだよ! 抱っこしたら重くなったんだ」
「ふふ、それはよかったわ。これからドンドンと体が大きくなっていきますよ」
集まっている貴族関係者は問題ない人ばかりで、ジェフちゃんもとても安心ですね。
今も、リアーナさんにマリアちゃんの成長をニコニコしながら話していますね。
こういった何気ない会話のやり取りができるかが、実は意外と重要になってきます。
「男爵家でも関係なく、こういう機会に積極的に参加した方が余程好印象になると思います」
「全く、シュンの言う通りじゃ。別に男子が参加しても全く問題ないし、真面目にやれば評価も高まる。妾たちへのゴマすりに励むよりも、余程効果的じゃ」
炊き出しの準備をしている僕の横で今日の総監督の王妃様が当然の如く話をしていたけど、王家にゴマすりをしようとした貴族関係者は奉仕活動に参加していません。
変な贈り物も不要だし当日参加も大歓迎なのだから、変なことを考えないで真面目に参加すれば良い気がするなあ。
炊き出しのスープを器によそって配ったり、場合によっては町の人とお話するだけでもオッケーです。
難しい仕事は僕たちがやるので、簡単な仕事でも良いんだよね。




