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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩の八百六十七話 緊急の謁見

 しかし、一週間も立たない内に王妃様の怒りが頂点に達してしまいました。

 というのも、王家の気持ちなど無視してあの手この手でマリアちゃんに接近しようとするものが後を絶たなかったからだ。

 そこで、マリアちゃんが産まれて五日目の今日、緊急で貴族を集めての謁見が行われることになりました。

 ちなみに、謁見中は王妃様は久々にゆっくりと休む予定です。

 王妃様はシロのマッサージやホルンの治療を受ける予定ですが、謁見中に王妃様が溜まりに溜まった鬱憤を爆発させないための配慮もあります。

 そして肝心の謁見だけど、いきなり陛下による注意から始まりました。


「この度は、我が孫マリアの誕生に伴う多くの祝いに感謝する。しかし、中にはマリアとの縁を結ぼうと稚拙な行動に出ているものもいる。怪しい出産祝いを贈ってきたのも同じだ。特に、害をなすようなものを贈ってきた貴族は、王家に反抗の意思ありと取らざるを得ない」


 盗聴魔導具入りのぬいぐるみや、乳飲み子に贈るには不適当な食料品だったりなど、贈られる側のことを考えていないものが複数あった。

 食品はともかくとして、盗聴魔導具入りのぬいぐるみは流石にまずいでしょう。

 食品もはちみつ入りのものがあったりしたので、かなり問題視されていた。

 この世界でも、人種に関わらず赤ちゃんにハチミツは厳禁です。


「そして、我が子であるマルクとスーザン、更には孫のジェフに余計な話をしてきたものがいるみたいだ。いったい何をしに来たのかと、疑ってしまうことにもなる」


 この辺りの話が、王妃様の怒りの元になっています。

 特に、ジェフちゃんへ嫁候補を話した辺りは本当にマズかったらしい。

 王妃様が馬鹿なことを言ってきた貴族の顔面を思わず殴ろうとして、周りの人に止められたってこともあるそうです。


「信頼関係は、お互いの気持ちが通じ合わないと成立せぬ。一方的では駄目だ。よもや、このようなことを余が言わなければならないのが大変残念だ」


 最後に、信頼関係の話をして謁見は終了しました。

 というか、問題を起こした貴族は今までどういう教育を受けていたのだろうか。

 きっと貴族だから、押し通せばどうにかなると思っているのかもしれないね。

 そして、謁見の間の一部では何とも言えない表情をした貴族の集団がいました。

 恐らく、身に覚えがありまくっているのでしょうね。

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