散歩の八百五十七話 赤ちゃんとともに王城へ
勉強方法を確認するのは、ジェフちゃんだけではありません。
王太子妃様の赤ちゃんが産まれたら、今度は赤ちゃんへの教育も必要になってきます。
でも、幼児教育は前世でも手探りだったところがあります。
なので、ここは本職の赤ちゃんに登場頂きましょう。
ということで、今日はベリアさんとともにガイちゃんとブレアちゃんも王城に行くことになりました。
残念ながら、スーはまた王城で公務だそうです。
「「あうあう」」
「わー! とっても可愛いね!」
ブレアちゃんはまだお座りくらいだけど、ガイちゃんはよちよちとハイハイができるようになった。
赤ちゃんの可愛い姿に、ジェフちゃんだけでなく王太子妃様も思わずニンマリとしていました。
「色々なことに興味を示しているので、一緒に遊んであげるのが大切だと思っています」
「確かに、赤ん坊はもの凄い勢いで成長するので遊ぶのはとても大切ですね」
王太子妃様も、初めての赤ちゃんだったジェフちゃんの時はかなり子育てに苦労したそうです。
こうしてガイちゃんとブレアちゃんと接することで、赤ちゃんとの触れ合いを思い出しているみたいですね。
「ことばパズルなどもありますが、もう少ししてからでもいいかと。今は毛糸玉などで遊んだり、音の鳴るおもちゃとかが良いと思います」
「ジェフも、音の鳴るおもちゃは大好きでしたわ。そういう意味でも、刺激のあるおもちゃは良いのかもしれません」
鈴が付いているおもちゃが赤ちゃんの時のジェフちゃんのお気に入りだったらしく、常にフリフリとしていたそうです。
こういうのをヒントにして、シロたちもこういうおもちゃがいいんじゃないかなとあれこれ考えていました。
ぱちぱち。
「ガイちゃん、こっちだよー」
「あうあう」
ジェフちゃんはというと、ガイちゃんと遊ぶのに夢中になっていました。
ガイちゃんも、優しいお兄ちゃんと遊んで貰ってご機嫌です。
ブレアちゃんは僕が抱っこしていたけど、なんだか目がとろんとしてきましたね。
ということで、ベリアさんがガイちゃんとブレアちゃんにお乳をあげておむつを交換すると、ガイちゃんとブレアちゃんはあっという間にソファーの上ですやすやと眠っちゃいました。
「ジェフも、昔は遊んでいたら直ぐに寝ちゃったのよ」
「へえ、そうなんだね」
王太子妃様がジェフちゃんを抱っこしながら懐かしそうに話をしていたけど、ジェフちゃんは活発な赤ちゃんなのでよく寝ていたそうです。
もうそろそろ生まれてくる弟か妹に、ジェフちゃんも興味津々です。
ちなみに、シロたちが作ったアイディアは、後でみんなで整理することになりました。




