散歩の八百四十七話 みんなの勉強再開です
謁見の翌日から、僕はジェフちゃんとシロたちの勉強を再開しました。
スーは、帝国にいる間に溜まっていた公務をこなすそうです。
王太子妃様が妊娠中っていうのもあって、代わりに一部の仕事も受け持つそうです。
「じゃあ、今日はここからはここまでやってみましょうね」
「「「はーい」」」
僕たちが王国に行っていたのもあるので、今日は少し前からの復習から始めます。
今後も、勉強と復習を交互に行いながら習熟度を高める方法をとっていきます。
みんながテストを解いている間に、次回の問題を作っちゃいましょう。
「シュンさんは、単に勉強を押し付けるのではなくどうやったら身に付くかをよく考えていますね。私も、子どもの頃にシュンさんに勉強を教わりたかったですわ。そうすれば、勉強を嫌いにならなかったと思います」
ジェフちゃんの付き添いの名目で王太子妃様が僕がみんなに教えている様子を見ていたけど、いやいややっても身につかないもんね。
僕もどちらかというと勉強は苦手だったし、どうやったら覚えられるのかとずっと考えていた。
特に六歳組はまだまだこれから色々なことを吸収していくから、勉強嫌いにならないように気をつけないといけないね。
「「「できたー!」」」
「全員できたね。じゃあ、採点している間に言葉遊びとかしていいよ」
「「「はーい」」」
しりとりとか古今東西ゲームに連想ゲームなんかは、言葉を覚えるとともに考える力も身につく。
息抜きとかにするのがいいんだけど、子どもは真剣になると直ぐに夢中になっちゃうよね。
適度に遊んで貰って、その後は休憩しましょう。
「みんないい感じにできているよ。あと数日は復習をして、そうしたら新しい勉強をしましょうね」
「「「はーい」」」
採点結果を伝えたけど、みんないい点数ですね。
どこを間違えているかを教えてあげて、今日は終了です。
すると、ジェフちゃんがこんなことを言ってきました。
「やっぱり、シュンお兄ちゃんのは分かりやすいね。他の人のは、よく分からないの」
うーん、他の家庭教師役がどんな人なのか分からないんだよね。
すると、王太子妃様がこんなことを提案してきました。
「今度、息子が他の家庭教師から勉強を受ける時に、アオちゃんも一緒にいてもらいましょう。シュンさんがいると家庭教師はプレッシャーを感じるかもしれませんけど、アオちゃんならその心配もなさそうです」
王太子妃様の提案に、アオも触手をフリフリとしてオッケーと言っていました。
僕も他の家庭教師がどんな教え方をしているか興味あるし、アオにはジェフちゃんと一緒に頑張って貰いましょうね。




