散歩の八百三十八話 屋敷に到着です
昼食会が終わったら、それぞれ解散となります。
僕たちは、馬車に乗って屋敷に帰ります。
久々の帰宅だけど、みんな変わらないかな?
僕だけでなく、スーやシロたちもちょっとドキドキしていました。
そして、王城を出て程なくして屋敷に到着しました。
ワイアット以外、使用人が並んで僕たちの帰りを待っていますね。
僕たちも、馬車を降りて玄関に並びます。
「スーザン様、皆さま、おかえりなさいませ」
「「「おかえりなさいませ」」」
「「「ただいま!」」」
僕たちよりも先に、シロたちが元気よく挨拶をしていました。
使用人たちも、思わずほっこりとしていますね。
「不在の間、何か変わったことはありましたか?」
「いえ、屋敷は何も変わったことはございません」
スーの質問にワイアットが返答していたけど、何も変わらないのが一番いいですね。
僕たちも、部屋に戻って旅服から私服に着替えます。
旅の間に着ていたものは、明日まとめて洗濯に出します。
すると、僕のベッドにフランたちがごそごそと入って潜り込みました。
「フランたちはお昼寝するの?」
「「「うん……」」」
あらら、もう眠たそうな声をしていますね。
屋敷に着いたのもあって、緊張の糸が一気に切れちゃったんだ。
シロも一緒にお昼寝をするみたいだし、休ませてあげましょう。
すると、隣の部屋のスーも似たようなことを言っていました。
「こちらも、ジョディーさんとノア君が眠っちゃいました。きっと疲れていたのでしょうね」
今まで気を張っていたから、こればかりは仕方ないですね。
ということで、僕たちは応接室に行って今後の話をすることにします。
「既に多くの面会申込が来ておりますが、明日は一日静養とさせて頂きます。明後日の午前中、スーザン様のご実家にご挨拶に行く予定です」
王家に挨拶はしているし、順番的にもスーの実家でしょう。
各閣僚にも挨拶に行きたいし、他にも知り合いの貴族家に挨拶にいかないと。
「スーザン様の公務も、来週からと伺っております。ですので、今週はゆっくりと休まれて下さいませ」
「ええ、そうするわ。私たちも。ずっと馬車移動で流石に疲れましたわ」
スーもまだ未成年だし、無理をさせる必要はないよね。
ということで、話はここまでにして僕たちもそれぞれの部屋に移動してベッドに寝て休むことにしました。
僕もかなり疲れが溜まっていたのか、ベッドに入るといつの間にか寝てしまいました。




