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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩の八百三十一話 失敗は成功の基

 ジュージュー。


「ああ、焦げちゃった!」

「お肉がフライパンにくっついちゃったよ!」

「うえー、しょっぱーい」


 とにかく実践あるのみなので、サマンサさんたち三人は、野菜炒めを作って実際に自分で食べてもらいます。

 失敗から学ぶこともとても多いので、今のうちにたくさん失敗してもらいましょう。


 シュイン、ぴかー。


「うーん、ちょっと魔力を使いすぎだなあ。魔力制御の訓練が足りないな」

「難しいなあ……」


 ちなみに、治療班に参加している孤児院の子も、中々上手くいかなかった。

 治療とかも、とにかく実践あるのみです。

 ディアナさんも根気よく子どもたちを教えているけど、きっと今回の件はディアナさんにとってもいい経験になるはずです。

 こんな感じで、午前中が過ぎていきました。


「もぐもぐ、うーん、なんでこんなにも味が違うんだろうか……」

「本当に絶妙な火加減だよね。もぐもぐ」

「お肉も野菜にもちゃんと火が通っているなあ」


 昼食時、サマンサさんたち三人は僕が作った野菜炒めを食べて味の違いを探っていました。

 そんな娘たちの様子に、実行委員長の奥さんは満足そうに頷いていました。


「そうやって、味の違いを疑問に思うのは良いことだよ。どんなことでも、些細な疑問を追及しないと上手くならないのさ」


 娘たちがようやく料理の入口に立ったのもあり、実行委員長の奥さんはホッとしていました。

 それに、キチンと美味しいとか不味いとかを判別出来るのも、料理が上達できるポイントです。


「えっとね、こうやって魔力循環をやるんだよ」

「わあ、いつもやっている方法よりも大変だよ」


 一方、治療班の子どものところにシロが混ざって魔力制御の訓練方法を教えていました。

 本当にごく基本的なことなんだけど、それでも孤児院の子どもたちはかなり驚いていました。


「大変だと思うことも、大切なことなのよ。大変なことも、頑張って毎日続けていけば、いつの間にか楽になるのよ。そうやって、人は成長していくのよ」


 孤児院の子どもたちに、先代奥様が優しく色々なことを教えていました。

 壁を乗り越えることは、子どもたちの将来にとってもとても大切なことです。

 サマンサさんたちも、ちょうど壁を乗り越えようと頑張っているところですね。

 ちなみに、遊撃班として頑張っているノア君も、シロと馬から色々なことを教えてもらっています。

 うちは女子が多いけど、貴重な男性としてノア君もがんばって欲しいですね。

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