散歩の八百十六話 奉仕活動の準備
ということで、またまた護衛役のラストさん以外の随行員が城に残って色々対応してくれることになりました。
なので、ありがたくお願いすることにしました。
「帝国民が王国に良い感情を持つようにするのも、とても大切な活動です。我々にはできないことですので、お気になさらないで下さい」」
フランツさんは至極真面目に答えていたけど、要は王国の利となる行動を取ってくれってことですね。
既に二回行っている奉仕活動の評判もいいけど、評価なんて一回何かあれば変わってしまう。
十分に気をつけて活動を行おうを
ということで、馬車に乗り込んで今日奉仕活動を行う教会に向かいました。
「皇妃様、今日は大教会で奉仕活動を行うんですね」
「ええ、そうです。人も多く集まりますが、警備なども大教会の方が取りやすいという利点がありますので」
皇妃様が言う通り、警備の点は特に重視しないとならない。
僕たちは結構強いと思うけど、何かあってはいけないし。
ということで、さっそく準備を始めます。
「じゃあ、僕とアオは炊き出しの仕込みをするから、治療班はスーの言うことをよく聞いて治療するんだよ」
「「はーい」」
ホルンとヴィヴィが元気よく返事をしたけど、既に治療をしてもらいたい人がたくさん並んでいるので治療班はさっそく行動開始するという。
僕とアオもジョディーさんと一緒に調理を始め、シロとホルンの遊撃班も動き始めました。
ノア君は、今日は馬に乗って遊撃班を頑張ると意気込んでいました。
馬が、ノア君の護衛は任せろと言っていますね。
うちの馬は賢いから、きっと大丈夫でしょう。
ということで、さっそく行動開始です。
トントントントン。
「ふふ、相変わらずシュン様とアオちゃんの料理は素晴らしいですわね」
僕が料理している横で、皇妃様が満足そうに料理風景を見つめていました。
ちなみに、今日はごく普通のスープを作る予定です。
手伝いの聖職者の方々とともに、大量の食材を調理していきます。
シュイン、ぴかー。
「おお、膝の痛みがすっかり良くなったぞ。本当にありがとう」
「いえいえ、お元気になられて良かったですわね」
既に一足先に動き出している治療班は、多くの人の治療を行っていた。
スーに治療をしてもらったお爺さんも、その治療の効果の高さに思わず笑顔になっちゃうね。




