散歩の八百二話 大満足の昼食です
そして、またまたお待ちかねの昼食の時間となった。
今日は人数が多いので、カフェ内には多くのテーブルと椅子が並べられていた。
席は指定されているらしく、僕たちも用意された席に座った。
皇太子妃様も僕たちの席に同席していて、シロたちと仲良く話をしていた。
「皆さま、大変お待たせいたしました。昼食のご用意ができました」
「「「わーい」」」
カフェの店員が案内すると、ミートスパゲッティとサラダが運ばれてきた。
サラダも色とりどりの野菜が使われていて、まさに植物園ならではですね。
アヤとアイも店員に混じって配膳しているけど、これは特に気にしなくて良いでしょう。
ドレスが汚れないように紙エプロンみたいなものが配布される辺り、令嬢も多く訪れるということが伺える。
では、全員に食事が行き届いたのでさっそく食べましょう。
パクっ。
「「「おいしー!」」」
「ふふ、良かったですわ」
フランたち小さい子どもが満面の笑みで料理を食べて始めたので、皇太子妃様もホッと胸を撫で下ろしていました。
子どもは素直に不味いとか言うから、もし何かあったら大変でしょう。
実際にとても美味しいミートスパゲッティで、トマトの酸味と粉チーズのまろやかさが相まっていた。
スーもとても美味しそうに食べていたから、僕もホッとしています。
「お代わり!」
「俺もだ!」
「「「えっ?!」」」
というか、ラストさんとゴリアテさん、それに軍の偉い人たちはあっという間に食べ終えてお代わりを頼んでいた。
大男の食べっぷりに、令嬢たちはある意味驚いていた。
まあ、不味いから食べられないと言うよりも全然いいですね。
こっそりではなく、シロも堂々とお代わりを頼んでいた。
アオも、ミートスパゲッティを食べながら味の分析をしていました。
お肉は少し大きめで、トマトもいいものを使っているのでしょう。
「このトマトは、加熱用にと試験農場で作られたものです。もちろん、生食でもとても美味しく食べられます」
「「「へえー」」」
フランたちが口の周りを汚しているので僕が拭きながら話を聞いていたけど、これはある意味いいアピールになるかもしれないね。
後で、どんなトマトを使っているか聞いてみよう。
こうして、みんな大満足の昼食は無事に終了しました。
少し休んだら、また体験プログラムがあるそうです。
ということで、みんなで昔パーティー会場として使われたホールに向かいました。




