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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩の七百九十七話 建物の中に入ります

 庭園を抜けると、目の前に洋館が建っていた。

 そして、一角にはガラス製の大きな温室がありました。

 でも、一見するとここは元々誰かの建物だったように思えるぞ。


「ここは、元々皇家の別宅として利用されておりました。かつて行われました財産整理の際に別宅を研究施設として利用することになり、様々な改築がされております」

「「「へー」」」


 これには、僕たちだけでなく令嬢たちもかなり驚いていました。

 もしかしたら、この立派な庭園は皇家の別宅時代からのものかもしれない。

 ちなみに、なんで財産整理が行われたかは教えてくれなかった。

 下手にツッコむのはやめておこう。


「先ず、こちらをご覧ください。ガラスを使った温室になっております。空調用魔導具を利用して、一年を通して同じ温度になっております。一般展示エリアと研究施設が併設されております」


 採光性も良いので、自然環境に近いのでしょう。

 どんな植物が育てられているのかは、入ってからのお楽しみですね。


「建物の中は、展示スペース、カフェテラス、そして研究施設となっております。展示スペースでは、ふれあいコーナーなども設けております。また、カフェテラスの窓からは先ほど皆さまにご説明した庭園を見ながら食事が可能となっております」


 観光と研究の、両面を生かせる施設になっているみたいですね。

 皇家の別宅だけあって、建物の価値も高いのでしょう。


「また、芝生広場の近くでは露地栽培の植物の研究を行っております。品種改良なども、ここで行ったりしています」


 中々本格的に研究を行っていると、感心してしまいます。

 では、時間も惜しいのでさっそく建物の中に入りましょう。

 普通に玄関から中に入ることができて、流石は皇家の別宅だったという調度品が残されていた。

 全員が、玄関ホールに飾られている調度品をしげしげと眺めていた。


「立ち入り禁止のエリアには、こうして柵が設けられております。皆さまも、一般エリアでの行動をお願いします」

「「「はい!」」」


 シロたちだけでなく、小さな子どもたちも元気よく返事をしていた。

 でも、こういう決まりを破るのって得てして大人なんだよね。

 そんなことを思いながら、僕たちは展示スペースに向かいました。

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