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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩の七百八十六話 体験コーナー

「ねーねーシュンお兄ちゃん、体験してみないの?」

「やりません。食材を無駄にするのはいけないことだよ」

「「「えー」」」


 質問してきたシロだけでなく、フランたちも残念そうな表情を見せていた。

 だから、僕はなにもやりませんよ。

 アオも、ふるふると否定していました。

 すると、何故かマグカフさんが作業を指示している人と話をしています。

 もしかして、もしかすると……


「皆さま、普通に体験コーナーがあるそうです。そこで、シュン様とアオさんの魚さばきを見てもらうことになりました」

「「「おおー!」」」


 シロたちだけではなく、他の面々も盛り上がっていました。

 まあ、こういう地域の食文化の体験をするのも大切な視察のお仕事です。

 しかし、スーも料理の腕は上がっているとはいえ流石にドレス姿で作業させる訳には行きません。

 ということで、僕とアオ、そして子ども用の体験もできるので料理上手のホルンが対応することに。

 ホルンも、服が汚れないようにエプロンを身に着けます。


「今日は、魚の干物を作ります。魚をさばいて塩水につけて、専用の干しかごで干して行きます」


 講師役のおばちゃんが説明してくれるみたいだけど、今日はアジみたいな魚を開きにするみたいです。

 先ずは、おばちゃんが手早く説明してくれます。


「最初に、エラを持って腹から切っていきます。内臓とかを取り出したら、無理せずに皮一枚のこして尻尾まで切って行きます。頭を開くのが難しければ、落としてしまっても構いません」


 取り敢えずは、普通の魚の処理をして開いていけば良さそうです。

 アオとホルンも、ふむふむと頷いていました。

 先ずはチャレンジということで、さっそくやってみることに。


 サクッ、サクッ、サクッ。


 こうして、あーして、こうしてっと。

 一尾さばいたら何となく感覚が掴めたので、ここからはどんどんと処理をしていきました。

 アオとホルンも、特に問題なく処理出来ていますね。

 アオは内臓とかも綺麗に吸収できるけど、ここでは敢えて触手で包丁を持ってさばいていました。


「み、皆さまお上手で。特に、男性の方とスライムがとんでもなく上手です。丁寧だし、手早いし……」

「ふふ、シュンさんとアオちゃんは料理上手ですから。ホルンちゃんも、上手に出来ていますね」


 あ然としている講師役のおばちゃんの横で、スーがドヤ顔でいました。

 とにかく、王国の面目は保てたみたいですね。

 あっという間に予定枚数を処理できたので、ここからはシロたちも手伝います。


「ごほん、それでは処理を終えた魚を綺麗に洗って塩水に浸けます。魚を塩水に浸けるときは、皮を上にしましょう」

「「「はーい」」」


 シロたちは元気よく返事をして、それから丁寧に作業を進めます。

 ちなみに、塩水の濃さは獲れる魚の種類や季節によって変わるそうです。

 この辺りは、まさに職人の腕次第ですね。

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