散歩の七百八十話 みんなで試食タイム
こうして色々あったけど、無事に全ての料理が完成しました。
厨房から大きめの食堂に並べられていったけど、本当に頑張ったと思うよ。
約二時間、ずっと身体能力強化魔法を使って料理をしていたのだから。
その反動からなのか、今の僕はかなり疲れていた。
「流石のシュンさんもヘロヘロですね」
「下手な訓練よりもつかれたよ……」
「「「へろへろー!」」」
今日は、スーだけでなく他の面々に色々言われても言い返しません。
アオだけは、良くやったと褒めてくれました。
でも、料理は作って終わりではありません。
食べてこそ、初めて完成します。
ということで、お腹ペコペコな皆さんに食べて貰いましょう。
「「「パクっ。わあ、おいしー!」」」
子どもたちの満面の笑みが見られて、本当にホッとしました。
子ども用のハンバーグカレーは大好評だったし、野菜サンドや様々な具材が入ったおにぎりも好評です。
僕も帝国側の料理人が作った料理を食べたけど、タンドリーチキンに似たものやケバブみたいなものもあってかなり美味しかった。
香辛料をふんだんに使っていて、まさに帝国料理って感じだった。
「わあ、お肉が入っていたよ!」
「こっちは、チーズだ! ホルンちゃんすごーい!」
ホルンが作ったまんまる焼きも、子どもたちに大好評です。
ピリ辛にしてチーズが入っているのは御婦人や皇族に人気で、あっという間になくなっちゃいました。
というか、まんまる焼きを気に入ったのか、皇太子様がホルンからまんまる焼き用の予備の鉄板をもらっていた。
レシピも教えてみたいで、帝国オリジナルのまんまる焼きができるかもしれないね。
「しかし、シュン殿の料理は凄まじかった。それでいて丁寧な作りをしていた」
「流石は、『雷撃の料理人』と言われるだけある」
僕は帝国の料理人と意見交換をしていたけど、僕の二つ名はあくまでも料理人ではなく冒険者としての二つ名ですよ。
うん、やっぱり冒険者らしい二つ名が欲しいなあ。
「これで、三日後の余の誕生日パーティーが更に楽しみになった。これだけの料理の腕なら、来賓も絶対に満足するだろう。おお、ホルンのまんまる焼きも注文したい」
「皇帝陛下、任せて下さい」
僕に加えてホルンも会場で料理を作ることになったけど、当の本人が楽しみにしているから大丈夫でしょう。
こうして、交流会は大盛況のうちに終わりました。
やっぱり、食の交流が一番大変だけど一番盛り上がるね。




