散歩の七百七十四話 白熱した朝の訓練
「ははは、まさか国賓が泊まる部屋の鍵を開けてしまうとは。流石はスーザン殿下だ」
「うう、申し訳ありません……」
訓練場に移動すると、報告を受けていた皇帝陛下が豪快に笑っていました。
スーも、朝目が覚めるとなんでここにいるんだろうかという表情をしていました。
もう、完全に無意識のうちにやっているんだろうね。
改めて、スーには飲み過ぎ注意報が発令されました。
バシッ、バシ!
そして、今日はアオと手合わせをしたい人が順番の列を作っていました。
僕と手合わせをしたいって人もいたけど、国賓ってことで何とか逃れることができました。
うん、こうしてみると帝国って改めて武人が多い国って分かるなあ。
ちなみにラストさんとゴリアテさんが激しい手合わせを行っているけど、こちらは特に気にすることなくスルーされていた。
特にラストさんは、ゴリアテさんと手合わせしたくてうずうずとしていたもんね。
「とー!」
「やー!」
こっちではシロとフランの高速手合わせが行われているけど、これまたアオと手合わせしたい面々の注目を浴びていた。
みんなも、やりすぎないように注意して下さいね。
「シュン様、本日の予定ですが別の場所で奉仕活動を行って欲しいとの依頼がありました。各行事の調整は随行員の方々と行いますが、如何でしょうか?」
「僕たちで役に立てるのでしたら、喜んでお手伝いします。でも、僕も細かい調整をしなくていいのですか?」
「シュン様は、スーザン殿下に次ぐ立場の方ですので必要な時にいて下されば問題ございません。なお、本日は皇妃様が奉仕活動に参加する予定でございます」
ベルルさんと今日の予定の打ち合わせを行ったけど、帝国側としても不審者を一網打尽にできて都合がいいそうです。
王国王女自ら奉仕活動を行うのが帝国民にも受けがいいらしく、その間に面倒くさい調整は随行員の面々で行うそうです。
「えっとね、今日も奉仕活動を行うからみんなも頑張ろうね」
「「「がんばるー!」」」
シロたちにも説明が終わったので、今日は午前中から奉仕活動を行うことになりました。
もちろん、フランツさんたちも問題ないと言ってくれたし、ここはお言葉に甘えることにします。
ちなみにアオと手合わせしている偉い人たちも今日の炊き出しに参加するそうで、昨日ゴリアテさんが獅子奮迅の活躍をしているのが羨ましかったそうです。
住民に、自分たちも活躍しているとアピールできるいい場だと言っていました。
こうして、朝の訓練は進んで行きました。
「でや!」
「とう!」
うん、ラストさんとゴリアテさんは、そろそろ手合わせを終了しましょうね。
二人のやる気に触発されて、アオと戦いたい面々のやる気が更に上がっていますよ。




