散歩の七百五十七話 皇帝陛下と皇妃様
「皆さま、昼食の用意が整いました。食堂にご案内いたします」
「「「はーい」」」
シロたちを先頭に、使用人の後をついていきます。
そして、食堂に案内されるととても大柄なゴリラ獣人が僕たちを待ち受けていた。
そばには、小柄なウサギ獣人の女性も控えていた。
うん、何となくだけど迫力が凄いなあ。
「スーザン王女殿下、ようこそ帝国へ。帝国皇帝のオリオンだ。そして、妻のワルツた」
スーの元に歩み寄ったゴリラ獣人は、やはり帝国皇帝陛下だった。
それに対して、皇妃様は穏やかな美人です
リアル美女と野獣だけど、二人の仲はとても良さそうだ。
「皇帝陛下、皇妃様、王国王女スーザンでございます。この度はお招き頂き、感謝申し上げます」
「こちらこそ、色々と迷惑をかけた。馬鹿連中のしでかしたことに、余もかなり腹を立てている。いま息子たちに対応させているが、厳しい処分になるのは間違いないだろう」
スーと握手する皇帝陛下も、かなり頭が痛そうな表情をしていた。
皇帝陛下の横で皇妃様が黒い笑みを浮かべているけど、どうやら皇帝陛下以上に怒っているみたいです。
何はともあれ昼食にするということで、僕たちも席に座った。
「それでは、王国からの使者を歓迎する。乾杯!」
「「「かんぱーい!」」」
昼食ってのもあるので、ノンアルコールで乾杯をします。
美味しそうに昼食を食べているシロたちに、皇妃様もにこやかに話しかけていました。
終始和やかな雰囲気で昼食は進み、終わろうとした時でした。
「そうそう、この後は部屋に案内するが夕方までゆっくりしてくれ。夕食時に息子たちを紹介しよう」
「ちょっとやんちゃな子どもたちだけど、直ぐに仲良くなるはずよ」
こうして昼食は無事に終わって、泊まる部屋に案内されました。
ここは皇族の住むエリアに非常に近く、二十四時間警備も着くそうです。
そして、やはりというかシロたちは僕とスーの部屋に分かれて泊まることになった。
「「「わー、高ーい!」」」
「ほらほら、窓をあけちゃ駄目だよ」
「「「はーい」」」
部屋が高いところにあるので、シロたちは窓から興奮気味に外の眺めを見ていた。
僕も、服を室内着に着替えてベッドに寝転がった。
今日は外部の人間と接触することはないだろうし、少し気が楽になった。




