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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩の七百三十六話 その後の様子

 その後は人神教の妨害も収まり、花見祭りも順調に進んで行きました。

 何よりも子どもたちが楽しそうにしていて、それが一番の収穫でした。


 ジュージュー。


「まんまる焼きできたよー」


 専用エプロンを身に着けて器用にまんまる焼きを作るホルンは、子どもたちから羨望の眼差しで見られていました。

 やっぱり、何か特別なものがあるのって子どもにとって羨ましいのでしょうね。

 ホルンは時折子どもたちにまんまる焼きの作り方を教えていたから、元々作り方を一人占めする気は全くない。

 ただ、その人の腕次第ってのもあるので、そう簡単にホルンを超える人は出てこないでしょう。

 完全に、焼きそばパンとスライム焼きはまんまる焼きのオマケになってきました。

 因みに、サマンサさんが保護したスライムのリンゴちゃんは、料理には加わらずに相変わらずサマンサさんの頭の上に乗っていました。

 それでも、子どもたちとコミュニケーションを取ったりと少しずつ改善してきています。


「なんとか丸く収まりそうですね」

「今年は何もないと思ったけど、やっぱりヤツらが妨害してきたか。拠点がわかれば殴り込みにいくぞ」


 実行委員長、目がマジなんですけど。

 去年は治療の件で大揉めで、今年は妨害行為を受けているのだから気持ちは分からなくもない。

 とはいえ、人神教の拠点ってどこにあるんだろうなあ。

 国の方でもさっぱり分からないらしいので、軍が情報を集めているという。

 考えてもしょうがないので、目の前の焼きそばを焼くことに集中します。

 こうして、今日の屋台も終了です。

 残すところあと一日です。

 終われば打ち上げがあるけど、明日スーにお酒を飲まないように釘を刺しておかないと。

 昨年、お酒を飲んで大失態を冒しているからなあ……


「今日はシュンと寝る!」

「「「ねるー!」」」


 夜になると、ちびっ子四人が僕のベッドの中に入ってきた。

 年長組のシロとジョディーさんは、スーと一緒に寝るという。

 ノア君も、フランたちとだいぶ仲良くなった。

 最初会ったときの固い感じから、今は年相応の賑やかさを見せていた。

 とても良い傾向だし、たくさんのことを学んで欲しい。

 四人は二組に分かれて、僕の左右に潜り込んだ。

 そして、ギュッと抱きついてきた。


「お祭り楽しかった?」

「「「「楽しかった!」」」」


 まだ一日あるけど、それでも楽しめたなら良かったと思っている。

 そして、寝息を立てるまで何が楽しかったと一生懸命話してくれた。

 こういうイベントは成長する機会だし、また何かあったら参加させてあげたいな。

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