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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩七百三十四話 戦闘終了

 シロがゴンゾーの攻撃を回避している間に、スーとアオの魔力も十分に溜まったようだ。

 すぐさま、スーがシロに声をかけた。


「シロちゃん、準備出来たわ」

「じゃあ、動きを止めちゃうね!」


 すると、シロはゴンゾーを挑発しつつ、一気に後ろに回り込んだ。

 そして、腰のあたりをがしっと掴んだ。

 えっ、シロ、何をする気?


「おりゃー!」

「グオオオー!」


 ふわっ、ドシーーーン!


「グフッ……」

「「「うおおおお!」」」


 何と、シロはゴンゾーを持ち上げて思いっきりバックドロップを決めていた。

 小さな女の子が大男相手に豪快なプロレス技を決めたので、周囲で見守っていた人は大盛り上がりです。

 というか、ゴンゾーはバックドロップをモロにうけて大の字で動かなくなったけど、い、生きているよね?

 あっ、大丈夫だ、ぴくぴくと動いていた。


 シュイン、ぴかー!


「オォォォォ……」


 そして、スーとアオの状態異常回復魔法を受けて、ゴンゾーは弱弱しい声をあげながら元の姿に戻っていった。

 さり気なくホルンとヴィヴィが回復魔法をかけているし、ゴンゾーはこれで大丈夫ですね。

 というか、ゴンゾーの体が完全に元に戻ったぞ。

 スーとアオの状態異常回復魔法って、以前にも増して物凄いな。

 そして、僕が相手をしていた執事の方にも動きがあった。


 ガキン、ガキン!


「これでは、どうしようもないですね。しかも、完全に元に戻ってしまったとは」


 執事は、僕から強引に距離を取った。

 どうも、ゴンゾーが敗れるよりも元の姿に戻ったのが予想外みたいです。

 すると、執事の足元に魔法陣が現れた。


「あっ、また逃げる気が!」

「もう、これ以上戦っても仕方ありませんので。それでは、また近い内にお会いしましょう」


 魔法陣の中で執事が恭しく一礼すると、一瞬の強烈な光の後でどこかに転移してしまった。

 探索魔法を使っても、全く追えない距離にいるぞ。

 ふう、これ以上考えても仕方ないですね。


「ウゥゥゥ……」


 ゴンゾーは、拘束された上で担架に乗せられて兵に連行されていった。

 巻き込まれたとはいえ、自ら力を欲した結果だもんなあ。

 あと、会場の地面が結構えぐられてしまった。

 それだけ激しい戦闘だったもんな。

 シロがバックドロップを決めたところが、一番えぐられていたけど。

 すると、アオが魔力を溜め始めた。


 シュイン、もこもこもこ。


「おお、地面が直っていくぞ!」


 良い感じに地面が均されていったけど、流石に芝生までは元には戻らなかった。

 でも、これで花見祭りは無事に再開できますね。

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