表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

704/1116

散歩の七百四話 男爵領に軍が到着

 翌朝、何と朝イチで次の目的地の王都直轄領から軍がやってきた。

 まあ、起きた事件の内容が内容なだけに、こればっかりは仕方ないですね。


「スーザン王女殿下、陛下からの命により男爵領に馳せ参じました」

「皆さま、早朝よりご苦労さまです。闇組織の構成員への聴取は厳しく行わないとなりませんが、男爵様に罪を被せるつもりはございません」

「はっ、陛下からも未遂で発覚したで、犯罪者を厳罰するのみとの指示を得ております」


 ここでまた男爵領が混乱するよりも、地域の安定のために関係者だけの厳罰を選んだのだろう。

 現に、他の随行員とともに男爵の仕事ぶりを聞いたら、未成年なのによくやっているとの評価だった。

 だからこそ、スーもこれ以上の処罰は望まなかった。


「スーザン殿下、お心遣い誠に感謝いたします」

「あなたも大変だと思いますが、民をおもっての統治をお願いします。帝国からの帰りに、また会えるのを楽しみにしております」


 ということで、この男爵領の問題はこれで終わりです。

 人によってはぬるい処罰だと言われるだろうけど、軍も駐留することだし完全統治にはならないでしょう。

 ということで、軍の護衛も増えて僕たちは出発します。

 といっても、またアオは御者席に移動して動物や魔物の撃退にあたります。


「じゃあ、今日はフランがあのお兄ちゃんたちのところに行く!」

「ホルンも行くよ」

「ヴィヴィも!」


 ということで、今日は随行員の馬車にちびっ子三人が乗ることになりました。

 みんな、だいぶ随行員と仲良くなりましたね。

 では、今日の旅もスタートです。


「こっちは、原っぱが多いんだね」

「だから、魔物も少ないから軍も早く来たんだ」


 幸いにして今日は森を通過しないので、道中はとても安全だった。

 きっと、伯爵領から男爵領への街道と、領都周辺が危なかったのでしょうね。

 ある程度腕のある冒険者なら、良い稼ぎ口になると思うんだよね。

 そんな事を思っていると、スーが話しかけてきた。


「シュンさん、何かあった時のために余裕を持って行程を組んだのですけど、このままだと花見まつりの前に東の辺境伯領に着きそうですね」

「早く着く分には問題ないよ。でも、帝国に行くのは花見まつりの後だし、シロたちは間違いなくお手伝いをしたいと言いそうだね」

「簡単なお手伝いをする分なら、全然問題ないと思いますよ。シュンさんは、間違いなく屋台を手伝うことになりそうですけど」


 スーよ、苦笑しながらも避けたいことをズバッと言わないでよ。

 今回は、やっても治療班が良いなって思っているのですから。

 そして、結局問題なく王都直轄領に到着し、宿に入ることができました。

 その代わり、アオと馬は何もやることがなかったと不満そうでしたが。

 個人的には、何もトラブルがない方が良いですよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ