表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

682/1104

散歩の六百八十二話 ジョディーさんの意外な才能

 この日は、みんなで王城に向かいます。

 スーは公務で、僕たちはジェフちゃんと一緒に勉強をします。

 しかし、この二人はスー以外の王族と顔を合わせるのは初めてだった。


「あの、じょ、ジョディーと申します」

「その、その、ノアです」

「ジェフだよー! よろしくね!」


 先ずは挨拶ということで応接室にいるけど、今日も元気いっぱいなジェフちゃんと比較してもジョディーさんとノア君はガチガチに固まっていました。

 うん、僕も初めて王族とあった時は緊張していたから、二人の気持ちは良く分かるなあ。


「二人とも、リラックスするとよい。私は、スーの兄でもあるのだからな」

「そうですわよ。これからも何回も接するのですから、もっとリラックスしましょうね」

「「はっ、はい……」」


 王太子殿下もアナ様もにこやかに話しているけど、目の前にいるのは次期国王陛下と次期王妃様だもんなあ。

 因みに、アナ様の出産は僕たちが帝国から帰ってきてからの予定です。

 確か、夏ぐらいになると聞いています。

 王太子殿下は公務でアナ様は宮廷医の診察があるので、さっそく勉強部屋に移動していた勉強をはじめます。


「「「「「カリカリ、ペラペラ」」」」」


 今日も、良い感じで勉強が進んでいきます。

 特に、ジェフちゃんとホルンというライバルは、もの凄い勢いで勉強していますね。

 下手すると、シロとジョディーさんのレベルに追いついてしまうよ。

 でも、ただ座学をするだけでは駄目なので、今日は予定の時間に勉強を終えたら別の勉強を行います。


「はい、じゃあ作ってみましょうね」

「「「はーい、ペタペタ」」」


 アオと一緒に加工した粘土を使って、物を作る勉強です。

 今日は、粘土でバッタを作ります。

 アオが木で模型を作っているので、それを真似ていきます。


「シュンさんは、こんな勉強も教えているんですね」

「頭でっかちにならないように、感性も磨いています。様々なことに接するのは、思考力を上げますので」

「よく考えていますね。それに、みんな楽しそうです」


 ジョディーさんも粘土をこねながら、楽しそうにしている六歳組を見ていました。

 別に他の人の作っている物を見ても良いし、真似ても大丈夫です。

 インスピレーションを磨くのが、とても大切です。


「「「できた!」」」


 元気いっぱいな声を聞いたので、アオと一緒に見てみましょう。

 ホルンはいつも通り精巧に出来ていて、フランもいつも通り個性的です。

 ジェフちゃんとヴィヴィも、中々よく出来ています。


「うん、よく観察して作ったね」

「あっ、えへへ……」


 ノア君も、とても頑張って作っています。

 僕ではなく、アオが撫で撫でしていますね。

 大事なのは、褒めることです。

 まだまだ小さいので、褒めて伸ばしてあげます。


「おお、ジョディーちゃんすごーい!」

「「「すごーいね!」」」


 そして、なんとジョディーさんはホルンに近いくらいの精巧さを誇っていました。

 ジョディーさんの、新たな才能が発掘されましたね。

 次回は絵を描いてみようかなと、喜んでいる子どもたちを見ながらそう思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ