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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩の五百九十五話 賑やかな馬車内

 セーラさんの出産が近づく中、僕達は久々に冒険者らしい依頼をする事になりました。

 それは、王都近郊の村での害獣駆除です。

 普通の馬車なら一泊二日の予定になるけど、うちの馬車なら日帰りができます。

 更に、今日は助っ人も登場しました。


「いやあ、花嫁修行に勉強ばっかりだからたまにはストレス発散をしたいわね」

「本当ね。ずっと座っているから、体を動かしたくなるわ」

「あはは……」


 西の辺境伯家へ嫁ぐ事になっているケーシーさんとテルマさんが、ライトプレートを身に纏ってやる気満々の姿で冒険者ギルドで待っていました。

 僕も座っての勉強は苦手だから、二人の気持ちは良くわかるなあ。

 幼馴染の言い分に、スーは少し苦笑していたけどね。

 受付で手続きをして、さっそく村に向かって出発です。

 アヤは村の場所が分かるそうなので、アイと交代で御者をする事になりました。


 パカパカパカ。


「「「塗り塗り塗り」」」


 フラン達は、馬車の中で絵を描く勉強をしています。

 今日のお題は、アオをかっこよく描く事です。

 三人とも、思い思いに紙に絵を描いていきます。

 シロとアオは絵がとても上手なので、ここでも良い先生役ですね。


「えー、そんな事があったの?」

「本当なのよ、もう大変でね」

「うんうん、よく分かるわ」


 もう一つのこたつでは、幼馴染三人の話が盛り上がっていてアイがお茶を出したりしていた。

 たまにこうして愚痴をこぼすのも、ストレス発散の良い方法ですね。

 さてさて、絵を描いていた面々も出来上がったようですね。


「「「できたー!」」」


 僕、シロ、アオの三人でフラン達が描いた絵を見ていきます。

 元々絵が上手いのが分かっているホルンはもちろんの事、ヴィヴィも食事をするアオという面白い構図を描いていた。

 そしてフランはというと……


「フラン、これは何を描いたんだ?」

「えっとね、走るアオを描いたんだ!」


 なんというか、独特の構図だよ。

 アオっぽいスライムから足がニョキって生えていて、しかも四本出ていた。

 この絵の衝撃には、流石のアオも固まってしまった。


「うーん、フランは普段アオがどうしているかよく見た方が良いね」

「そうなんだ。分かった!」


 僕もどんなアドバイスをすれば良いか迷ったけど、とりあえず無難な事にした。

 フランは直感的な性格だからなあ。


「これは美味しいわね。もぐもぐ」

「でしょう、新作なんだって。もしゃもしゃ」

「口当たりも、とても良いわね。パクパク」

「「「「あー、いいなあ!」」」」


 そして幼馴染三人は、いつの間にかお菓子祭りを始めていた。

 お菓子を見れば、シロ達も参加していきます。

 こうして村に着くまでの二時間、馬車内でわいわいと過ごしていきました。

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