散歩の五百四十七話 足湯を満喫します
お茶屋を出た後は、街の市場で食材を買っていきます。
リンゴや柿とかもあったので、ついでに購入していきます。
中々良いものもあったけど、なんとうどんもどきに加えて蕎麦もどきの乾麺も売っていた。
これなら色々試せそうだと思ったけど、先ずは温泉街の観光を楽しみましょう。
「わあ、足湯があるよ」
「「「はいろーよ!」」」
観光客向けに足湯を堪能できるスペースがあったので、シロ達を先頭にしてみんなで向かいます。
こんなところも、日本の温泉街に似ている。
靴を脱いで、みんなで足湯に浸かります。
「「「「「はあー」」」」」
温かい温泉に足をつけると、シロ達だけでなくスーも気持ちよさそうな声を出しています。
外気温がちょっと低いので、足湯が本当に気持ちいい。
「あら、お嬢ちゃん足湯気持ちいいかい?」
「「「「気持ちいいよ!」」」」
「そうかい、それはよかったわね」
シロ達の隣には観光客と思わしきおばあさんが足湯に浸かっていて、にこやかに話をしていた。
何だかゆったりと時間が流れていて、とても気分が良いですね。
ひとしきり足湯を堪能したら、今度は温泉の源泉が湧いているところに向かいます。
「わー、温泉の湯気が凄いよ!」
「もくもくしているね」
「まるで、煙みたいだよ」
「何だか、変な匂いもするよ」
温泉の源泉が湧き出るのを施設化していて、実際に足湯はこの源泉から湧いている温泉を引いているそうです。
ほんの少しだけ匂いがするけど、見た目は普通の透明な色をしています。
柵越しに温泉が湧き出る様子に、シロ達も興奮していますね。
一通り観光施設を見学して、僕たちは馬車に乗って別荘に戻りました。
「ねーねー、シュンお兄ちゃん。どんな料理を作るの?」
「そうだなあ、材料もあるから幾つかの種類を作るよ。あと、オーク肉もあるから豚汁もどきも作ろうかなって」
「シュンお兄ちゃんの料理は美味しいから、とっても楽しみだよ!」
別荘に着くと、さっそくシロが何を作るかを聞いてきました。
でも、流石に着いたばかりなので、少し休憩してから料理を作る予定です。
僕は、部屋に戻って着替えてからベッドの上にドカリと寝転びました。
「アオ、冷たい蕎麦とうどんに温かい蕎麦とうどんを用意しよう。じゃがいももあったから、とろみもつけようか」
同じくベッドの枕元にダイブしたアオと、再度料理の打ち合わせをします。
かたくり粉作りだったらフラン、ホルン、ヴィヴィにもできるし、ちょうどいいお手伝いになります。
シロは手先が器用なので、一緒に野菜の皮を剥くのを手伝って貰いましょう。




