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散歩の四百八十三話 王都の大教会へ

 翌日、予定通りに教会へ向かいますが、ガンドフさんは騎士団の詰め所に向かってから大教会に行くそうです。

 部下を連れて行くそうで、騎士団長様は本当に大変だと感じますね。

 僕達はスー以外大教会に行った事がないのですが、全員キチンとした服を着ているのでスーに道案内をしてもらいながら僕が御者をします。


 パカパカパカ。


「「「「わあ、大きい教会だ!」」」」


 貴族の屋敷街から少し進んだ所に、かなり大きな教会が目に飛び込んできた。

 外装も豪華な作りで、如何にも王都にある教会と言えよう。

 しかも馬車の待機所まであるので、僕達はそこに馬車を停めて教会の中に入った。


「「「「すごーい、きれー!」」」」

「これは凄いな。圧倒されるぞ」

「私も、大教会にいつ来ても圧倒されます」


 ステンドグラスから落ちる陽の光が、ちょうど大きな神様の像の所に当たっていた。

 周囲には天地創造を描いたと思われる絵が飾られていて、神秘的な雰囲気を醸し出していた。

 そして教会内では多くの教会関係者が忙しく動いており、まさに教会の総本山というべき状況だった。

 そんな中、もう顔見知りとなった人が僕達の所に近づいてきた。


「スーザン殿下、シュン、待っておりました。会議室に案内します」

「副団長様、宜しくお願いいたします」


 部下を引き連れて騎士服で出迎えてくれたのは、先日も会った副団長様です。

 そのまま僕達は、副団長様の後をついて教会内の会議室に向かいます。


「しかし、世の中は狭いものだ。スーザン殿下の伯父上が、あの有名な騎士団長様だとは」

「伯父様は、昔から本当に凄かったです。私には、とても優しく接してくれました」


 副団長様とスーが歩きながら話をしているけど、色々な巡り合わせってのがあるもんだ。

 僕だって、ガンドフさんが騎士団長って聞いてとても驚いたし。


 ガチャ。


 案内された会議室に入ると、思ったよりも大きかった。

 そして、会議室の中に司祭服を着ているのにスキンヘッドで筋肉ムキムキの背の高い男性がいた。

 司祭服が筋肉ではち切れそうだぞ。


「スーザン殿下、ようこそ大教会へ。ヘーベル枢機卿と申します。聖騎士団の団長も務めております」

「ヘーベル枢機卿様、突然の訪問となり申し訳ありません」

「いやいや、全く大丈夫ですぞ。なにせ、スーザン殿下は先日までブローカー伯爵領を平穏無事に事を収められたのですから」


 スーとヘーベル枢機卿が握手をしているが、ヘーベル枢機卿の腕は太いなあ。

 スーの胴体ほどあるんじゃないかな?

 どう見ても、肉体派の枢機卿だ。


「そして、君がシュンだな。ブローカー侯爵家の捜索でも話題になったが、的確な指示を出せる冒険者は数が少ない。是非とも聖騎士団に欲しい人材だ」

「あはは、それはどうもありがとうございます」


 ヘーベル枢機卿は、かなりの握力で僕に握手をしてきた。

 うん、僕は聖騎士団には入りませんよ。

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