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散歩の四百七十二話 午後の予定は?

「「「わーい、おいしそー!」」」


 子ども達は食堂に集まると、直ぐに美味しそうな料理を食べ始めました。

 子どもの回復力と食欲は、本当に凄いですね。

 因みに、アオもアマンダさんと一緒に食事をしているそうです。


「ほらほら、沢山食べないと俺みたいにならないぞ」

「「「おおー」」」


 ゴーキさんはオーガ族だからとっても大きいけど、流石に子ども達は種族が違うからそこまで大きくならないよ。

 でも、思ったよりもゴーキさんは子ども達にフレンドリーだよね。


「ゴーキ君は、嫁さんラブの娘ラブなんですよ。だから、子どもの扱いはとっても慣れていますよ」

「こんな小さい子どもが、かなり酷い扱いを受けていたんだ。他人事とは思えないぞ」


 そっか、子を持つ親となれば捕らえられていた子やアマンダさんの事に憤りを感じるのは必然だ。

 豪快に肉を頬張るゴーキさんを見て、やはり親は凄いなと改めて感じた。


「そうそう、冒険者ギルドは何も問題なかったですよ。ブローカー伯爵から、色々と便宜を図る様に圧力を受けていたみたいですけどね」

「まあ、本来ならその時点で俺達に連絡しろって事だ。何人かの職員は贈収賄で捕まえたが、逆に言うとその程度だ」

「だから、冒険者ギルドマスターも改革案を提出して終わりね。冒険者から見れば、殆ど変わりはないわ」


 冒険者ギルドは、これで終わりなんだね。

 子ども達も後々冒険者登録したいと言ってるし、問題なければ一安心ですね。


「あと、午後から教会関係の人が来るそうよ。教会がどう対応していたか、調査をするそうね。私達も、教会の関係者が来たら王都に戻るわ」


 アリサ様が、僕達に追加情報を教えてくれました。

 教会が来るとなると、僕達も立ち会った方が良さそうだね。


「シロも、教会行きたいよ」

「フランも!」

「ホルンも」

「パパ、ヴィヴィも」

「「「パパ、いきたーい!」」」


 やばい、子ども達が教会に行きたいと言うのはなんとなく読めていたけど、ヴィヴィを真似してパパと呼んでくるのは予想外だった。


「じゃあ、皆で行きましょうね。でも、教会の中では騒いじゃ駄目よ」

「「「はーい、おねーちゃん」」」


 ここは、スーが上手く子どもの事を取りまとめてくれた。

 しかし、スーはお姉ちゃん呼ばわりなんだね……


「ははは、仲良くて結構。明るい分には、全然大丈夫だな」

「そうですね。体だけでなく心まで落ち込むと、治りは遅いものです」

「シュンとスーがいるから大丈夫でしょう」


 ギルドマスター達も、盛り上がっている子ども達に目を細めていた。

 確かに、昨日よりも子ども達もずいぶんと表情が明るくなったね。

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