表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
460/1079

散歩の四百六十話 後始末を始めます

 ブローカー伯爵夫妻に嫡男、執事が連行されたので、残作業の対応をしないと。


「まずは、アマンダさんをベッドに寝かせないと。アマンダさんの部屋はあるんですよね?」

「はい、ございます。常に綺麗にしておりましたので、このままベッドまでお連れします」


 僕達の応対をしてくれている年配の侍従が、率先してアマンダさんの対応を指示していた。

 恐らくだけど、アマンダさんは家人にもとても優しくしていたのだろう。

 意識が戻らない状態ではアマンダさんと話ができないので、これからの事は明日対応です。

 さて、今度は違法奴隷の件ですね。


 ぐるるる。


「お腹すいたよ……」

「まだ、何も食べてないの……」


 違法奴隷の子は全員で七名で、全てが希少種といわれる種族の子どもでした。

 未だにシロに抱きついている悪魔族の子が一番年下で、十歳くらいの子もいるぞ。

 全員がお腹を空かせていたので、食堂に移動して食事にします。

 移動する前にっと。


 きらーん。


「わあ、魔法だ!」

「凄いな!」


 生活魔法で、全員の体を綺麗にします。

 ずっと地下に閉じ込められていたので、体が汚れていました。

 子ども達は、僕の生活魔法を見てビックリしていました。


「わあ、とっても美味しそうです!」

「うん、美味しいよ!」

「慌てないで、ゆっくりと食べましょうね」


 お腹が空いていた子どもは、凄い勢いで食事を食べ始めました。

 よっぽど、お腹が空いていたのだろうな。

 スーが声をかけても、気にせずに勢いよく食べています。


「はい、あーんだよ」

「あーん、もぐもぐ。おいし−!」

「良かったね」

「いっぱい食べてね」


 シロに懐いていた悪魔族の子は、シロにご飯を食べさせて貰っています。

 フランとホルンも、子ども達に声をかけていました。

 ここは、取り敢えず大丈夫ね。


「客室は用意できるかしら? 違法奴隷の子達の部屋と、私達の部屋ね。そうね、五部屋になるかしら」

「はい、ご用意できます。直ぐにでも、宿泊可能です」

「ありがとう。子ども達は、二部屋に分けた方が良いですね」


 アリサ様が、子ども達の部屋割りを決めてくれた。

 更にアリサ様達が屋敷に泊まってくれるので、何かあった際には対応してくれるそうです。


「屋敷は、今日はこんな感じね。明日軍が来たら、これからの事を話しましょう」

「はい、僕達も朝早く屋敷に来ます」

「そうしてくれると助かるわ」


 僕達は宿を取っているので、そっちに泊まります。

 さて、ムホウ商会の方はどうなったのだろうか?


「ゴーキ君がいるとはいえ、流石に様子を見に行かないとなりませんね」

「うちも馬が行っているので、様子を見に行きます」


 という事で、僕とクエーサーさんでムホウ商会の様子を見に行く事になりました。

 主に、ゴーキさんと馬がやりすぎていないかの確認です。


「こちらは任せて下さい。気をつけて行ってきて下さいね」

「子ども達の服を用意しないとならないし、ここは女性がいた方が良いわ」


 流石はアリサ様、子ども達の服がボロボロなので色々と手をうってくれるそうです。

 更に、アオも残って子ども達の体調を確認してくれるそうです。

 屋敷はスーとアリサ様に任せて、僕とクエーサーさんはムホウ商会に向かいました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ