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散歩の四百五十四話 屋敷に乗り込む事に

 僕達は一旦宿に戻って、関係各所に連絡をしました。


「陛下とアリサ様には、情報を伝えた方が良いね。しかも、ムホウ商会は逃げ出す可能性もあるぞ」

「そうですわね。じゃあ、皆さんに連絡しますわ」


 あのムホウ商会の動きは、どう考えても怪しい。

 何かしようとしているのは、絶対に間違いない。

 すると、スーの通信用魔導具に一斉に連絡が入りました。


「えっと、お父様からです。明日朝イチで、軍を派遣するそうです」

「となると、明日にはムホウ商会に軍の捜査が入るな」

「更に、アリサ様より連絡がありました。ムホウ商会からの依頼は全てグランドマスター権限で止めていて、既にブローカー伯爵領に向かっているそうです」

「流石は冒険者ギルドマスター達だ。動きが素早いな」


 となると、間違いなく明日朝には冒険者ギルドマスター達が屋敷に行くだろう。

 そして、その間に軍が各地を抑えるというシナリオですね。


 ぴょんぴょん。


「あっ、アオが帰ってきたよ!」


 ここで、偵察に行っていたアオがあっという間に戻ってきました。

 どうやら、何かあったみたいですね。


「ムホウ商会は、品質の悪い物を混ぜた商品を売っていたんだって。あの紅茶もそうなんだって」

「スーが不正な紅茶を見分けた件か。あの紅茶も、ここから出荷されてたのか」

「香りがあまりにも違ったので、直ぐに分かりました。ムホウ商会が絡んでいるとなると、納得しますわ」


 ムホウ商会は、粗悪な物を混ぜて利益を上げていたのか。

 商人として失格な連中ですね。


「屋敷はね、わあ、大変! 地下に、誰か閉じ込められているんだって!」

「もしかしたら、違法奴隷の可能性があるな」

「これは、直ぐに各所へ連絡しないと」


 アオがふよふよと揺れながら、凄いことを報告してきました。

 屋敷に地下があるのは珍しくないけど、閉じ込められているとなると話は別だ。

 スーも、思わずビックリしながら急いで各所へ連絡しました。

 すると、またもや各所からスーに返信がありました。


「捕まえた盗賊を尋問したら、現ブローカー伯爵当主は珍しい人種を集めるのが趣味らしいです」

「となると、地下に捕らえられているのが、その珍しい人種って可能性が高そうだな」

「えっと、今度はアリサ様です。あと一時間で着くので、このまま屋敷に乗り込むそうです。私達にも協力して欲しいそうです。あと、ムホウ商会には同行している冒険者ギルドの職員を向かわせるそうですよ」

「えっと、間違いなく戦闘になりそうだな。全員急いで準備して、屋敷前に向かうよ」


 どうも、違法奴隷の存在が全員を怒らせてしまったみたいですね。

 僕達も急いで準備して、再び屋敷前に向かいました。

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