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【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


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散歩の四百五十話 ブローカー伯爵領へ出発

 翌朝、僕達は早朝から冒険者服に着替えて旅の準備をします。


「ほら、今日は寒いからキチンと上着を着るよ」

「「「はーい」」」


 いくら旅の途中でこたつに入っていようとも、服装はキチンとしないと駄目です。

 三人の服を整えて、これで完成です。

 僕達は部屋を出て、玄関ホールに向かいます。


「お待たせしました、準備ができました」

「いえいえ、こちらも今来た所ですよ」


 玄関ホールに着くと、着替えを終えたスーが待っていました。ガンドフ様は既に仕事に出ているそうです。

 朝早くからご苦労様です。


「あっ、シュンさん、襟がめくれていますよ。直しますね」

「あ、ああ、ありがとう」

「「「ニヤニヤ」」」


 あの、スーよ。

 既に侍従だけでなくシロ達もニヤニヤしているのに、全く無視して僕の上着の襟を直さないで下さい。

 僕も気にするのを諦めました。


「それじゃ、行ってきます」

「帰る頃になりましたら、伯父様に連絡しますわ」

「道中、お気をつけて」

「「「いってきまーす!」」」


 見送りの人に手を振りながら、僕達を乗せた馬車は出発しました。


 シュン。


「南の辺境伯領に向かう街道沿いに行けば、直ぐに着きますね」

「この分だと、何事もなければ四時間で着きますわ」


 僕とスーとアオで、ワールドマップを見ながらブローカー伯爵領の位置を確認します。

 この分なら僕とアオだけでも御者をしても問題なさそうなので、交代で御者をする事にしました。


「じゃあ、王都を抜けたら少し勉強しましょうね」

「「「はーい」」」


 最初は、スーがシロ達の勉強を見る事になりました。

 シロ達の集中力を考えると、一時間が限度ですね。


「はい、問題ありません。道中気をつけて下さい」

「ありがとうございます」


 門兵のチェックもバッチリで、僕達は王都から南に伸びる街道を進み始めました。


「はい、この問題は分かるかな」

「えーっと、こうであーで」

「「カリカリカリ」」


 勉強が終わったらお菓子タイムというご褒美が待っているので、シロ達も真剣に勉強をしています。

 僕達の場合は馬車内でも勉強ができるので、とっても助かります。


「おっ、森沿いの街道に出たぞ。ここからは気をつけないとね」

「「「「はい!」」」」


 出発して二時間もすると王都に隣接する都市も抜けて、街道も周囲が森に覆われてきました。

 歩いている人は殆どなく、馬車便や馬に乗っている人が殆どです。

 僕達も周囲の警戒をしながら、足早に街道を進んで行きます。

 そして、あと一時間でブローカー伯爵領に着くというタイミングで、トラブルが発生しました。


 ガサガサ。


「皆、探索に何か引っかかった。前方に反応が五つあるぞ」

「「「「はい!」」」」


 僕達の前方に明らかに敵意のある反応があり、全員に緊張が走ります。


 ザッ。


「おっ? 何だ、商隊じゃねーのか」

「でも、男一人に女が四人だ。直ぐに倒せるだろう」

「よく見ると、全員上等な服を着ているな。たんまりと金が取れそうだぜ」


 目の前に現れたのは、如何にも盗賊ですって五人組だった。

 どうも僕達の事を、商人だと勘違いして襲ってきた様ですね。


「よく見ると、ガキは希少種だな。ブローカーの領主様が高く買い取ってくれるぞ」

「ははは、楽に金が取れるな」


 おい、コイツら何を言った?

 領主様が、希少種を高く買い取る?

 ただの盗賊かと思ったら、何か情報を知っていそうだな。


「「「とー!」」」

「「「「「ぐふぇ!」」」」」


 因みに、勝負はあっという間に着くレベルで盗賊は弱かった。

 シロ達もつまらなそうにしているレベルで、盗賊はのびてしまった。

 うーん、どうやってコイツラから情報をえようか。

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