散歩の四百四十五話 急遽薬草採取をする事に
お互いの自己紹介が終わった所で、今後の予定を話す事に。
「私達これで冒険者ギルドでの手続きが完了したから、リアーナが良ければこの後一緒に薬草採取でもしないかしら?」
「えっ、良いのですか?」
「この後は、何も用事がないのよ。じゃあ、私達の準備が出来たらもう一度冒険者ギルドに来るわ」
というか、スーとリアーナさんの間で話が決まってしまった。
まあ、どうせやる事はないし大丈夫か。
「じゃあ、一度私の屋敷に戻りましょう。ギルドマスター、後で連絡しますね」
「おう、待っているぞ」
アリサ様とゴーキさんの間でも話がついたので、僕達は冒険者ギルドからアリサ様の屋敷に戻る事になりました。
でも、馬車での移動なのであっという間です。
「スー、後で連絡入れるわ。といっても、日程の確認くらいだけどね」
「分かりました、お待ちしております」
「「「ばいばーい」」」
アリサ様と屋敷で別れて、僕達はヴィクトリー男爵家に戻ります。
馬車の準備をお願いして、ぱぱっと着替えてっと。
「あっ、明日からの準備はどうしよう?」
「特に準備する事ってありますか? 食料も十分にありますし、飼い葉もまだまだ予備がありますよ」
玄関で待ち合わせしていたスーと明日からの事を話したけど、よく考えると殆ど準備する物はなかった。
「あるとしても、食料品と飼い葉を追加で買うくらいですよ」
「それでは、私が調達しておきましょう」
「すみません、買い物を頼んじゃいまして」
「いえいえ、そういうのも私どもの仕事でございます」
買い物は、ヴィクトリー男爵家の執事さんにお願いする事になった。
王都での買い物だし、スーがいないと僕達は買い物ができないんだよなあ。
庭に移動して、アイテムボックスから馬車を取り出します。
「お馬さん、お願いね」
「「ヒヒーン」」
馬も久々に動けるとあってか、とってもやる気満々です。
馬に馬具を着けて、馬車と連結します。
「よしっ、これで完成だ。ちょうど明日からの馬車稼働のテストにもなるし、タイミングが良いと思っておこう」
王都から一日で着く距離だとはいえ、万全の準備をしておかないと。
因みに僕にはヴィクトリー男爵家から冒険者ギルドまでの道のりが分からないので、スーが御者をする事になった。
僕達も、馬車に乗り込んで準備万端です。
「「「いってきまーす!」」」
「行ってらっしゃいませ」
シロ達は、見送ってくれた執事に元気良く手を振っていました。
さて、急いで冒険者ギルドに向かわないと。




