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散歩の四百三十六話 南の辺境伯家の王都屋敷に向かいます

 翌日、僕達はお茶会用のキチンとした服に着替えて、南の辺境伯家の王都屋敷に向かいます。

 アリサ様と一緒に王都の冒険者ギルドにも行く予定だけど、王都では貴族や商人の子弟も冒険者登録している者が結構いるので服装は気にしなくて良いそうです。


「ねーねー、今日はどんな感じにするの?」

「今日はポニーテールにするよ。シロとフランはいつも通りね」


 今日も僕は、シロ達三人の着付けをしています。

 本当にドレスに合う髪型にするのは大変です。

 貴族の令嬢って色々と苦労があるなと思いつつ、ホルンの髪型も完成です。


「よし、じゃあ玄関に行くよ」

「「「はーい」」」


 元気よく返事をするシロ達とアオと共に、僕は玄関に向かいます。

 玄関には騎士服に身を纏ったガンドフ様と、薄い青色のドレスを身に纏ったスーが僕達の事を待っていました。


「ガンドフ様、捜査の事をお願いしてしまってすみません」

「なに、これは我々が行わないとならない事だ。シュンが気を病む事はないぞ」


 僕達に捜査権はないからどうしようもないけど、やっぱり事件に関わった身としては今後の事が気になるよね。

 ここは軍に調査をお任せするしかないですね。

 少なくとも数日は屋敷の捜査を続けて、同時に押収品の鑑定や捕縛者への聴取をするそうです。

 後は、先代ブローカー侯爵夫人の体調回復も、事件解決への糸口になりそうです。


「さあ、私達も行きましょう。伯父様、お先に失礼します」

「「「いってきまーす!」」」

「ああ、今日は楽しんでくるが良い」


 ガンドフ様より一足先に、僕達は馬車に乗り込む事になりました。

 スーと共にシロ達も元気よくガンドフ様に挨拶して、南の辺境伯家に向かいます。


 カラカラカラ。


「あれ? 王城に向かっているよ?」

「各辺境伯家は、王城の周囲に屋敷を構えているのよ。大貴族程、王城近くに屋敷を構えているわ」

「そーなんだ」


 きっと各辺境伯家は、王城から見てそのまま東西南北に並んでいるんじゃないかなと思いつつ、そのまんま王城から見て南にある大きな屋敷の中に馬車は入っていきます。


「「「おっきいー、ひろーい!」」」


 シロ達が馬車の窓から顔をのぞかせていたが、敷地面積だけでもヴィクトリー男爵家の何倍もありそうだ。

 庭もとても広いのに綺麗に手入れをされていて、とっても品が良い。

 まさに貴族の庭園って感じです。

 そして、玄関前には貴族当主夫人としてふさわしい綺麗な赤いドレスを身に纏ったアリサ様が、数名の侍従と共に僕達を待っていました。


「アリサ様、お招き頂きありがとうございます」

「ふふ、皆待っていたわ。さあ、応接室に行きましょう」


 アリサ様は、馬車から降りてきた僕達をにこやかに出迎えてくれました。

 アリサ様は、何だかとっても上機嫌ですね。

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