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散歩の三百九十七話 今日の野営地に到着です

 近くの街で物資を補給した後、軍と僕達は行ける所まで進みます。

 そして、今日の野営地に到着しました。


「シュンお兄ちゃん、お外で寝るのって久しぶりだね」

「そうだな、南の辺境伯領に向かう時以来だね」


 夕食の準備をしていると、シロが僕に話しかけてきた。

 あの時はテントに寝袋で寝ていたけど、今日は馬車の中に寝袋を敷いて皆で寝ます。

 馬の世話は、スーとアオがやっています。

 馬の汗を拭いて生活魔法で綺麗にした上で、スーが馬に回復魔法もかけています。

 一日頑張って進んで、馬も疲れたよね。


「フランが真ん中!」

「じゃあ、ホルンはスーお姉ちゃんの隣だよ」


 馬車の中では僕とスーが一番端に寝るのが確定しているけど、子ども達は思い思いの場所に寝袋を敷いています。

 でも子ども達は、何となく誰かの寝袋で一緒に寝るパターンになりそうな予感がするなあ。

 軍はというと、天幕を張ったり馬車の中で休む人もいます。

 護送対象の監視もあるので、交代で兵が周囲を見守るそうです。

 僕達は、何かあったらアオが教えてくれるそうです。


「よし、出来た。シロ達、配膳手伝って」

「「「はーい」」」

「私も手伝いますね」


 軍の後方支援部隊と共に作ったお肉と野菜たっぷりスープを、皆でうつわによそって配ります。

 そろそろ夜も寒くなってきたので、こういう温かい食べ物が美味しい季節になってきます。


「お鍋とかも美味しい季節になってきたな」

「そーだね、寒い時は石狩鍋!」

「鮭じゃなくて、別の魚でも代替出来そうだな」


 シロの言う通り、こたつに入って皆で鍋を囲みたいな。

 すると、スーとフランとホルンがうつわを持ったまま僕とシロの側に寄ってきた。


「シュンさん、お鍋って何ですか?」

「土鍋とかがあれば良いけど、小さな鍋でスープとかをよそって皆で食べるんだ。こたつの上に置いて、皆で温まりながら食べるのが好きだな」

「「おー、食べたーい!」」

「今はお鍋は出来ないから、王都に行ってからね」


 でも、屋敷にこたつを並べて良いのか分からないから、スーの男爵家に着いて確認してからになりそうだ。

 夕食も無事に終わって、生活魔法で体を綺麗にして馬車の中で就寝します。


「「すー、すー」」

「やっぱりこうなったか」

「仕方ないですよ、今まで必ず誰かと一緒に寝ていましたから」


 僕の寝袋にはフランとシロが、スーの寝袋にはホルンが入っていました。

 やっぱり一人で寝るのが寂しいらしく、寝て五分で僕とスーの寝袋に入ってきました。

 何となくこうなるんじゃないかなと思って、僕は二人入れる寝袋にしておいたんだよね。

 二人の体温が高くてぽかぽかしているし、このまま気持ち良く寝れそうです。

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