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散歩の三百七十三話 更に人が増えた解体現場

 がやがやがや。


「うわあ、人がいっぱいだね」

「「いっぱーい、」」


 翌朝、教会前には沢山の冒険者が集まっていました。

今日から教会の作業も始まるので、三十人は軽く超えています。


「棟梁、これは凄いですね」

「そりゃそうだろう。雷撃の料理人の料理が食べられるとあったら、冒険者のやる気も違うぞ。そういう訳で、新人に朝食を作ってくれ」

「「「うおー!」」」


 あの、棟梁、何を言っているんですか?

 と言っても、既に冒険者は歓喜の雄叫びを上げています。

 僕はガクリとなりながら、いきなりの焼きそば作りを始めました。

 因みに、治療所などはスー達やシロ達に頼んで設営してもらいました。


「よし、教会は備品を外すぞ。何かあったら、うちの若い衆に聞いてくれや。孤児院は、いよいよ解体だから怪我するなよ」

「「「おう!」」」


 お腹も膨れてやる気満々の冒険者は、棟梁の激に答えていました。

 というか、棟梁もちゃっかりと焼きそばをお代わりしていました。

 と言う事で、作業開始です。


「椅子は再利用するから、壊すなよ!」


 教会内では、長椅子を床から外す作業が始まりました。

 長椅子といってもある程度のブロックになっていて、床との固定を外せば取り外し可能です。

 次々と外された椅子が、教会の庭に並べられていきます。


「じゃあ、綺麗にするよ!」

「「おー!」」


 シロ達は、外された椅子をピカピカに拭いていきます。

 一度僕の生活魔法で綺麗にしたけど、細かい所までは綺麗になっていないからね。

 ケーシーさんとテルマさんも一緒になって、椅子を綺麗にしていきます。

 綺麗にした椅子は、台車に乗せられて別の木工場に運ばれます。

 作業規模が大きいから、街の木工場が手分けして作業を行うそうです。

 因みに、木工場に椅子を持っていくのも、仕事斡旋の為にあえて僕とアオのアイテムボックスを使わないそうです。

 それでも、人手があればあっという間に運んでいきます。


「おっしゃ、チャンピオン派手にやっちゃってくれ」


 アオは、解体現場で孤児院に水をかけています。

 水をかけるのはホコリが飛ばない様にする為で、作業員の冒険者も口あてをしています。

 勿論、他の人もジャバジャバと水をかけていました。

 そして、次々と解体を始めています。


「おお、教会が生まれ変わるのですな」

「この教会は古かったし、とても良い事ですねえ」


 街の人も、解体が始まった孤児院や椅子が取り外された教会を遠くから見ていました。

 古い物を残そうというのも良いかもしれないけど、特に孤児院は古すぎて壊れる寸前だったもんね。

 しかし、獣人のパワーは改めて見ると凄いな。

 あっという間に作業が進んでいくぞ。

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