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散歩の三百十五話 屋台で試食を作ります

 そして早速、それぞれの役割に沿って皆動き始めました。

 スー達とシロ達は結婚式関連担当の人について行って、打ち合わせを始めました。

 先代様とエミリア様とケントちゃんは、現場の責任者と何かを話し始めました。


「よーし、今年はあんちゃんがいるから屋台も例年よりも大きくするぞ」

「そうだな。例年の倍の大きさがあって良いだろう」

「あの、そんなに張り切らなくても良いですよ」

「シュン様なら、そのくらい余裕ですわ」

「トリアまで、何を言っているの……」


 僕はというとアオと一緒に辺境伯家用の屋台のセッティングをしているのですが、職人とトリアさんが妙に張り切ってしまい屋台がとんでもない大きさになっています。

 この屋台って、北の辺境伯領での屋台よりも大きい気がするよ。

 職人は工事に慣れていて、あっという間に屋台が完成しました。

 そして、試し焼きをする事になったので、肉や焼きそばを焼いていきます。


 シュシュ、シュシュ。


「わあ、凄いです!」

「こりゃ、スゲーな」

「流石はチャンピオンスライムだ」


 アオはというと、風魔法を駆使していらない木材からフォークやスプーンやナイフを沢山作っていました。

 職人やトリアさんが、アオの魔法さばきに大興奮しています。

 木製スプーンでも、焼いた肉が切れるのに更にびっくりしています。

 因みに、アオはいつの間にかチャンピオンって言われています。

 武道大会のチャンピオンなのは間違いないし、西の辺境伯領では強ければスライムでも尊敬の対象になるそうです。


「よし、試し焼きの焼肉と焼きそばができたよ。アオ、木のうつわを作ってくれ」


 僕の掛け声にアオも了解と触手を振って、木を削ってちょっと大き目なタコヤキを入れるうつわを作ります。

 そこに焼肉と焼きそばをどんどんと盛って、職人に試食してもらいます。


「こりゃうめーな。簡単な料理なのに、いつもの焼肉と違うぞ」

「焼きそばも凄い美味しいぞ。流石は雷撃の料理人だ」

「シュン様凄いです。美味しいです。おかわり下さい」


 職人にも作ったものが大好評で、ホッと一安心です。

 トリアさんも料理に大満足で、ちゃっかりとアオにおかわりを頼んでいました。

 ではでは、昼食用にこの間作ったタンドリーチキンもどきも作りましょうか。

 今作っておけば、昼食時には美味しく食べられるだろうね。

 と、ここでシロが僕の所にやってきました。


「シュンお兄ちゃん、アオを貸してね。祭壇作りを手伝って欲しいんだって」

「では、私が料理作りをサポートしますわ」


 アオは木の細工もお手の物だから、祭壇作りでも力を発揮するでしょう。

 僕はトリアさんと共に、料理の仕込みを再開しました。

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