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散歩の二百八十話 次は夏野菜?

 海に接している子爵領を出発して、馬車は再び街道を走っていきます。


「さてさて、次の領地では夏野菜の収穫が行われているそうだな」

「「「夏野菜?」」」

「なすとかトマトとかきゅうりとか、オクラもそうだね」

「「「おおー!」」」


 子爵領のお隣にある男爵領は農業が盛んで、丁度収穫時期らしいです。

 とはいえ、お隣の領に着くのは明日なので、今日はゆっくりと旅を楽しみます。

 道中は僕達ともう一組の冒険者が乗っていて、シロ達も楽しくお喋りしていました。

 シロ達が気軽に話しているという事は、この冒険者は良い人みたいですね。

 冒険者は男女二人組の若者で、僕達よりも年上みたいです。

 ここで、女性の冒険者がシロ達に質問をしていました。


「ねえねえ、北の辺境伯領から来たんだよね? 武道大会のチャンピオンがスライムだってのは聞いたど、もしかしてシロちゃん達は知っている?」


 あの武道大会はかなり有名なんだ。

 賞金も高額だし、冒険者にとっては目指してみたい舞台なのかもしれないな。

 さて、シロ達はどうやって答えるのかな?

 たぶん、素直に答えそうな気がするけど。


「このアオがチャンピオンなんだ!」

「えっ、そうなの? あ、確かに優勝者に渡されるメダルだわ」


 やはりというか女性冒険者はシロの言葉にとても驚いたけど、すかさずアオが記念メダルをアイテムボックスから取り出して見せたので、直ぐに納得してくれました。


「へえ、凄いな。本当に武道大会のチャンピオンがスライムなんだな」


 男性冒険者も、アオから受け取ったメダルをしげしげと眺めていました。

 そして、アオにある事を提案していました。


「もし良かったら、次の休憩の際に一本手合わせして貰えないかな?」

「私達も冒険者歴はそこそこ長いけど、どのくらい強いのか興味があるわ」

「おお、アオは全然大丈夫だって言っているよ」


 アオも全然オッケーってふるふるとアピールしていたので、途中の休憩の際に手合わせする事になりました。

 で、街道側の休憩場所にやってきたのですが、ここで問題が発生。


「「「ガルルルル」」」

「あっ、オオカミだ!」


 急にオオカミが群れで現れました。

 お腹が空いている感じなので、飢えていた所に僕達が現れたみたいですね。

 と、ここで魔法を練り始めたのはアオでした。


「アオ、全て売却するから頭だけ狙ってね」


 アオも分かったといった感じで、触手をふりふりしていました


 ひゅーん、ずどどどーん。


 アオは、土魔法で作った魔力弾でオオカミの頭を正確に撃ちぬきました。

 そして、意気揚々と倒したオオカミの血抜きに向かっていきました。


「ははー、ありゃ半端ねえな。一瞬で終わったぞ」

「ええ、スライムなのにあの魔法制御はとんでもないわね」


 冒険者の男女もびっくりする位だけど、この位は僕もスーもできる。

 フランとホルンはまだ難しいかな。

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