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散歩の二百六十話 みんなおめかし完了

「お兄ちゃん、どうどう?」

「似合う?」

「お姫様みたいだよ!」

「髪までセットしたんだな。良く似合っているよ」

「「「えへへ」」」


 シロは緑色、フランは青色、ホルンは黄色のドレスを着ていて、髪もきっちりと編み込まれています。

 これだけ見ると貴族のお嬢様って感じなんですけど、如何せん中身がお転婆だもんなあ。


「スーもシルビアさんも、良く似合っていますよ」

「ありがとうございます」

「あ、ありがとう、ございます」


 スーは貴族令嬢なだけあって、赤いドレスの着こなしもばっちりです。

 シルビアさんは、髪色に合わせた薄い緑色のドレスを着ています。

 口に出して言ってはならないのですが、シロとほぼ身長が変わらないシルビアさんの方がスーよりも胸があります。


「シュンさん、何か考えていませんか?」

「滅相もない」


 うん、この話は考えるのもやめておこう。

 最近、スーの勘が滅茶苦茶良くなっているぞ。


「で、シロ達も応接室に来るように言われたのか?」

「違うよ。お兄ちゃんの匂いがしたから来たんだよ!」


 シロは猫獣人なのに、鼻がきくんだよなあ。

 フランもうんうんとしているという事は、本当に匂いで僕が応接室にいるのをかぎ分けたんだ。


「そういえば、アオはどこに行った?」

「アオは、辺境伯様と一緒にどっかに行ったよ」

「そっか。まあ、場所が分かっているなら問題ないな」


 アオの事だ、辺境伯様に何かの仕事を任されているのだろう。

 恐らく日中にあった監視していた奴の対策だろう。


「小人族の嬢ちゃんも、あれからかなり腕を上げた様じゃのう」

「そ、そうですか? ありがとうございます」

「最近は、シロ達と一緒に訓練しているんだよ」

「そうかい。なら、来年は優勝候補になるかもしれんのう」


 うん、武道家の人がシルビアさんの実力が格段に上がった事を見抜いていたけど、僕の予想では一年後でもシルビアさんはまだ武道家の人にも守備兵のお姉さんにも勝てないだろうなあ。

 その後も、僕達は応接室で話ながら時間を潰していました。


「そういえば、にいちゃんの料理は旨かったなあ」

「はい、守備隊でも凄く好評でした」

「そ、そうですか。それは良かったです」


 いつの間にか、話題は屋台の事になりました。

 とりあえず、作った料理が好評で良かったです。


「お兄ちゃんは、凄腕の料理人なんだよ!」

「シロよ、僕は冒険者であって料理人じゃないぞ」

「お兄ちゃんならどっちも上手にできるよ!」


 シロも僕の事を料理人として見ているよ。

 スーも苦笑しているけど、本当に勘弁して欲しい。

 僕は、冒険者で魔法使いで治癒師ですよ。

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