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散歩の二百四話 ご褒美目指して勉強タイム

 辺境伯様にアオの強さも分かってくれたので、午前中は屋敷で勉強を行います。


「シュンさんは地理歴史に興味があるのですね」

「中々勉強する機会がありませんでしたから」

「確かに、冒険者は読み書き計算が出来れば十分って言われていますからね」


 僕が社会系の本を読んでいたら、スーが声をかけてきた。

 適当に誤魔化していたら、スーもあっさりと納得してくれた。

 この世界の冒険者は読み書き計算が優先なんだな。

 因みに、シロ達とフィーナさんは簡単なテストをやっていました。

 それぞれのレベルに合わせた問題で、一番の人にはご褒美があります。

 と、ここで一番最初にテストを終わらせた人が。


「あー! アオが一番だ」

「はい、満点ですね。では、ご褒美の果物を食べて良いですよ」

「「「「いーなー」」」」


 何故か一緒に問題を解いていたアオが一抜けでした。

 皆が羨ましそうに見ている中で、アオは果物を美味しそうに食べていました。

 因みに、パールはフィーナさんと共に問題を解いています。


「ほらほら、皆も頑張ればおやつがありますよ」

「「「「頑張る!」」」」


 スーがぱんぱんと手を叩きながら、全員をやる気にさせます。

 おやつがやる気の元なら、安いものです。

 皆は頑張って、順次テストを終えていきました。


「美味しいね」

「うん、とても美味しいよ」


 果物の盛り合わせを頬張りながら、皆は満面の笑みです。

 採れたての果物は、とても美味しいもんね。

 僕も勉強を終えて、皆と一緒に果物を食べます。

 瑞々しくて、とても美味しいな。


「午後は果物の収穫のお手伝いに行こうか?」

「「「「いくー!」」」」


 午後はフリーなので、せっかく北の辺境伯領に来たのだから果物の収穫のお手伝いをする事にしよう。

 この前冒険者ギルドに行った時も、沢山の収穫の手伝いの依頼があったもんなあ。

 皆もやる気になっているし、丁度良いだろう。

 という事で、勉強再開です。


「しかし、シュンさんは勉強熱心ですね」

「新しい事を覚えるのは楽しいですよ」


 僕はさっきの続きで、本を読んでいきます。

 この国の成り立ちとかが書かれていて、結構面白いですよ。

 地理は前世の記憶と組み合わせていくと、より深く理解できます。

 異世界に来たからなのか、新しい知識が増えるのが楽しいです。


「あーして、こーして」

「うーん」


 フランとホルンも、頑張って勉強しています。

 まだ五歳だけど、二人とも中々賢いですよ。

 もう文字は読めるし、書くのも大丈夫です。

 でも、計算はまだまだかな?

 頑張って覚えていきましょう。


「フィーナちゃんには負けないよ」

「私も、シロちゃんに負けないんだから」


 そして同じ歳同士のシロとフィーナさんは、良いライバルとして切磋琢磨していました。

 このまま頑張って、色々な事を覚えて貰いたいな。

 まあ、その前にアオという壁を超えて貰わないとね。

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